セドリック・グロレのお菓子の店に、早くも行列が。
Paris 2018.03.23
お待ちかね! 世界最高のシェフ・パティシエと呼ばれるル・ムーリスのセドリック・グロレのパティスリーが、3月20日からテイクアウトできるようになった。これまではホテルのレストランでしか味わえなかっただけに、これは大勢のスイーツファンを喜ばせるビッグな話題。初日は12時の開店を待つ人で行列ができたほどだ。
大きな喜びが待つ、小さなブティック。 ©pmonetta
今夏33歳になる若きシェフ・パティシエ。彼の哲学は「美は人を引きつけ、美味は人を虜にする」で、2012年からル・ムーリスで見た目も美しく、食べて美味しいパティスリーを提案し続けている。©pmonetta
ホテルのメインエントランスからも行き着けるけれど、チュイルリー公園とヴァンドーム広場を結ぶカスティリオーヌ通りの6番地がブティックの入り口となっている。販売されるのは5種のパティスリー、そしてマドレーヌ、クッキー、クグロフといった粉ものだ。5種の内容は季節によって変わるが、常にタルトやパリ・ブレストといったクラシック・パティスリーとセドリックの有名なクリエーションとなっているフルーツシリーズで構成される。イースターの時期には「どんぐり」が登場するらしい!!
左から。タルト・シトロン・スキュルテ 10ユーロ、タルト・ショコラ 8ユーロ、ノワゼット 17ユーロ、パリ・ブレスト・カカオエット 9ユーロ、ポム・ルージュ 17ユーロ。 ©pmonetta
イースターの時期にはどんぐり! ©pmonetta
シェア向きのホールパティスリーも、もうじき購入可能になる。りんごのタルト(写真©pmonetta)、ルービック・キューブ、サントノレがあり、これらは48時間前までにオーダーが必要。
ブティックはパティスリーのラボラトリーの延長というイメージで作られていて、お菓子作りのデモンストレーションを見ることもできる。内装を任されたのはCiguë(シグー)。毒ニンジンという意味をもつ6名による建築ユニットである。彼らはセドリックが追求する21世紀のフレンチ・パティスリーの世界観を形にするにあたり、ホテルの地下にあるセドリックのパティスリー・ラボに数週間通って観察をしたそうだ。
スイーツのブティックというよりラボラトリーのイメージが強い店内。蝋引きした真鍮、職人による吹きガラス、釉薬で仕上げたラヴァといった素材が使われている。©pmonetta
ピスタチオのクッキーは1枚5ユーロ、2枚9ユーロ。焼き上がりは14時の予定。
ブリオッシュ生地のクグロフは15時に焼きあがる予定。1個6ユーロ。4人用は20ユーロ。マドレーヌの焼き上がりは16時の予定。1個3ユーロ。閉店時間はお菓子が売り切れたら、ということになっている。©pmonetta
6, rue de Castiglione
75001 Paris
営)12:00〜(売り切れ時に閉店)
休)月
réalisation:MARIKO OMURA