おしゃれに暮らすパリジェンヌ。#01 【パリの素敵な部屋】お手本にしたい、壁のデコレーション。
Paris 2019.01.31
自由に好きなものを飾って、偏愛主義の生活を楽しむパリジェンヌ。心地よくおしゃれに暮らすヒントがここから見つかる。
レティシア・ルヌヴィエール
インテリアブロガー
サラ・ラヴォワンヌの右腕として働くインテリアデザイナーの夫と、アイデアを出し合い、この家を作った。
5年前、パリ郊外コロンブの一軒家に引っ越したレティシア。3人の子どもが成長して生活空間に余裕が欲しくなり、緑豊かな庭に囲まれた1970年代築の家を購入したのだそう。「インテリアでいちばん大切にしているのは、色。この家は大きな改装をせずに、部屋の壁色だけ塗り替えたのよ」
ダイニングの壁はシックなナイトブルー、寝室はローズにペイント。カラフルな壁が目を惹く中、リビングだけは本来の白壁のまま。旅先で買った写真やアンティーク市で見つけたアート、家族から受け継がれた絵などを飾っている。
「白い壁に、オブジェをリズミカルに飾って埋めつくすのが私流。家族の写真をたくさん飾ってもノスタルジックになりすぎないように、家具はカラヴァンのソファやレッド・エディションのテーブルなど、モダンなデザインを選ぶことにしているの」
ブルーにペイントした壁に、ストローハットを飾ってアートのように見立てた。
寝室の壁は温かみのあるローズに。天窓から星を見ながら眠りにつけるのは至福の時間。
ダイニングのナイトブルーの壁は、イギリスから取り寄せた孔雀の羽根模様の壁紙でアレンジを加えて。
広い中庭のある3階建ての一軒家。1階はリビングと仕事部屋、2階は子ども部屋、3階は夫妻の寝室。
Létitia Rnevier
仏「マダムフィガロ」誌や「ミルク・デコ」誌で、20年前からインテリアジャーナリストとして活動。家具や雑貨について綴ったブログも人気で、フォロワーは50万人。
www.instagram.com/billieblanket
*『フィガロジャポン』2019年1月号より抜粋
photos : SHIRO MURAMATSU, coordination : HIROKO SUZUKI