ヴァンドーム広場、リッツ・パリ前でスイーツを！

Paris 2020.09.08

昨冬はヴァンドーム広場に山小屋を設置し、ショコラ・ショーの甘い香りを漂わせたリッツ・パリ。パリ市内のほかのパラスホテル同様、3月中頃からクローズしていて営業が再開されたのは8月末だったけれど、それを待たずに正面扉の右手に小さなスイーツカウンターが出現した。「Le petit comptoir de pâtisseries（ル・プティ・コントワール・ドゥ・パティスリー）」と呼ばれるこの売り場は、6月2日から短期間の予定だったけれど、グルメなパリっ子たちに好評で10月末まで延長されることに。しかも週3日の営業だったのが、週6日の営業で！　期間中パリに来られるのなら、ぜひ。

リッツ・パリのル・プティ・コントワール・ドゥ・パティスリー。ソーシャルディスタンスとマスク着用を守って！

カウンターの中に並ぶのは……。

シェフパティシエ、フランソワ・ペレのクリエイションが気軽に味わえるこのカウンター。人気なのは三角形の「S’More」と蜂の巣のような「Taco」だという。この両者は、Netflixの6話ドキュメンタリー『The Chef in a Truck』（フランスでは6月10日から視聴可能）中でシェフがロサンゼルスに出向いてフードトラックを開催したときにアイデアを得た、驚きとおいしさがあふれるパティスリーだ。季節のフルーツのタルト、クラシックなエクレア、それにリッツ・ホテルの偉大なるシェフの故オーギュスト・エスコフィエがクリエイトした「ペッシュ・メルバ」もここで味わえる。マドレーヌ5個セットやマーブルケーキなどを目指す、テイクアウトのための買い物客も少なくない。

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左：チョコレートアイスを詰めたシューの周りをマシュマロが包み、仕上げにキャラメライズされる「S'More」は9ユーロ。飲み物とセットで15ユーロ。右：杏とピスタチオ入りのフロマージュブランのふんわりクリームと、外側の蜂の巣のかりかりとした食感の組み合わせが楽しい「Taco」は15ユーロ。photos : Bernhard Winkelmann

左：マーブルケーキのトロンプロイユの中はチョコレートとバニラのしっとり軽いクリームだ。「Entremets marbré」15ユーロ　右：こちらは本物のマーブルケーキ。1スライス9ユーロ。　　

シェフパティシエのフランソワ・ペレ。カウンターに彼の姿が見えるとツーショットを求めて携帯を持ったファンが寄ってくる人気者だ。photo : @Alterego

週末ごとに、シェフはイートイン用とテイクアウト用の2種のパティスリーをプラス。たとえば9月26〜27日の週末は2名用のレモンチーズケーキと1名用のキャラメルチョコレートタルト、このプティ・カウンターの営業最後の週末となる10月24〜25日は4名用のモンブランと1名用アンバサドゥール（クレームパティシエール、果物のコンフィ、キルシュ）……。毎週末にも通いたくなる魅力的なラインアップだ。