ウクライナのアート、モード、デザイン。3章仕立てのポップアップ。
2022.05.20
Paris 2020.09.18
最近のパリで、トレンドのひとつといえば“ピクニック・シック”(Pique-nique Chic)。ロックダウンが明けてからというもの、青空の下、開放的な気分で過ごすパリジャンたちでセーヌ川沿いや公園が賑わっている。
気の利いたグッズ、ガストロノミーのレストランが始めたテイクアウトやエピスリーが提案するオリジナルなピクニックセットやBentoも話題に。そこで、パリのピクニック事情を、おすすめのピクニックレシピとともに4回にわたってお届け。
第1回は、マレ地区のピクニック情報と、手軽に作れるサンドウィッチの作り方。
数あるパリのピクニックおすすめスポットの中から、まず初めに紹介したいのは、マレ地区にあるヴォージュ広場(Place des Vosges)。アンリ4世の命によって造られ、1612年、ルイ13世の時代に完成したパリで最も古い広場で、ルネッサンス様式の美しい館に囲まれ、古くから貴族、政治家、文化人の住まいとされてきた所。現在でもマレ地区の整備に尽力した元文化大臣ジャック・ラングの姿を時折見かける。
サンマルタン運河を通ってバスティーユまで流れる水をひいた噴水は猛暑のパリを癒やしてくれた。
ひとり読書する人、家族でトランプする人たちが集う憩いの木陰。
昼時には近所の住人や働く人たちのランチスペースに。気に入った場所を見つけたら、早速広げて「いただきます!」。
食後は広場を囲む回廊の散策へ。日本のドラマにも出て来た三ツ星レストラン、ランブロワジー(L’Ambroisie)は、政治家や要人の御用達。
その先には、かつて貴族の館だったシュリー館(Hôtel de Sully)の入口。中に入ると静か、優雅な設えの庭が。
さらに回廊を進むとウィンドウに張られたコラージュが素敵。
途中、サン=タントワーヌ通りへ抜ける門を見ながら……。
喧噪も無くゆったりとしたカフェへ。この先にあるヴィクトル・ユーゴー記念館は只今工事中。(再オープンは2020年秋予定)
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今日ご紹介するレシピはパン・バーニャ。ニースの代表的なローカルフードで、サラダ・ニソワーズ(ニース風サラダ)の具を挟んだサンドウィッチ。本場では、専用に焼かれた丸型パンか、チャバッタ(Ciabatta)という北イタリア・ロンバルディア地方発祥の、もっちりとした食感の平たいパンが使われる。
飲み物は、夏の疲れに効くヴェルヴェンヌのお茶を冷やしたもの。デザートには旬のフルーツを。
次回は、ピクニックでこそおいしくて楽しい、アペロレシピをご紹介します!
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photos et texte : SACHIYO HARADA