フランスから届いた、毎日を楽しくする新発想。

Paris 2020.10.06

日々をリフレッシュするには、ちょっとしたギミックが必要。そこに独創的なコンセプトをかけ合わせると……ワクワクするアイデアや前向きな気持ちが現れる。フランスから届いた新しい発想の提案を楽しんで。

不揃いの皿

インドのテーブルクロス
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BCBGな食卓を一新

new-trend-01-201002.jpgphoto:Courtesy of Bloom Paris(Instagram@bloomparis)

鮮やかなクロスとアジア風のうつわが好相性。

もしかしてシンプルなミニマリズムに飽きてない? おしゃれだけれどなんだか楽しくない、そう思っていた人にもそうでない人にも、このトレンドの変化は歓迎すべきものかもしれない。陽気な花柄や葉模様のプリントで色彩豊かなテーブルクロスに、花柄のジアン食器の組み合わせはいつだって相性がいい。新品でもアンティークでも、お気に入りを探してみて。

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二酸化炭素

その土地の花
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ローカルフラワー主義に注目

美しいだけじゃない、国産花の魅力に目覚める。

野菜は地産地消の旬にこだわるのに、環境貢献度が低い輸入のバラをなぜ買うの? たとえばフランスでは、www.fleursdici.frでオーダーすれば、100%フランス産のきれいなブーケを配送してくれて、しかも二酸化炭素排出量は10分の1。現在、その利益の全額が、フランスの園芸産業を支えるための基金に寄付されているそう。

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たっぷりの時間

オープンサンド
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フランスの定番朝ごはんの復活

タルティーヌをさまざまに楽しむ。

キャラメルがけグラノーラにしようか、それとも、環境にあまりよろしくないアボカドトーストか、サイズが選べるブルーベリー入りの朝食ボウル? 会社近くのコーヒーショップで開いているところなんてないし、そもそも会社に行ってない……という状況下だったフランス市民のあいだで、ここのところ基本の朝食に戻った人が増えたとか。つまりパンとバターとジャム(当然厳選したもの)、それに飲み物は紅茶を合わせて。

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おしゃれなセラミック

自然な風合い
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テラコッタが熱い!

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懐かしいテラコッタの、素朴な魅力に開眼。

セラミック愛が長く続きすぎたかも? そうかもしれない、この何年もいろんなうつわを集めたし……それらは本来の用途に戻すとして、新たに集めてしまいそうなもの、それは昔懐かしいテラコッタのつるんとしたピッチャー。しかも水をひんやり冷たく保ってくれる! www.zarahome.comにはポルトガル製の素敵なピッチャーがたくさん紹介されているし、www.etsy.comでもヴィンテージものがいろいろ見つかる。

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ドーパミン

退屈
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脳もファスティングを求めている

new-trend-05-201002.jpg photo : ©Matthew Williams-Ellis/Robert Harding /amanaimages

身体だけじゃない、脳だってファスティング。

コロナ流行前、「ドーパミン断ち」がシリコンバレーで流行っていた。それは、ワクワクすること(ドーパミンの大量放出を意味する)をしばらく一切断つということ。たとえばスマホや甘味飲料、お酒を飲んで友達と盛り上がることなど。刺激過多の脳を休ませれば、普段の生活に戻った時に楽しさが増すのでは、という理屈だけれど、どれくらいの効果があるだろうか?

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new-trend-06-201002.jpg photo:Courtesy of Keico(https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico)

世の中の潮流

BOBO
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バルビゾンが新しいスポットに

新トレンドスポット? 話題のバルビゾン村に注目。

パリから南へ60km 、前期印象主義で知られるこの村は日本人観光客に人気だったが、新たなファン層が出現した様子。クリエイティブな自由業や若いファミリーが、自然と触れ合いながらテレワークしたり菜園造りにいそしんだり、森林浴を楽しもうと移住しつつある。元夜の帝王リオネル・バンスムンがアーティスト向け滞在型ホテルをオープンする予定もあるとか。

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new-trend-07-201002.jpg photo:Courtesy of 23heures59éditions(www.23heures59editions.com)

今年の決意

クリエイティビティ
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プロジェクト手帳を使いこなす

バレットジャーナルにトライしてみる?

いまは自己の内面を見つめ、「その後」の暮らしについて考える時? いやいや、単に考えるだけではなく、一歩踏み出そう。信頼できる手法を駆使して、プロジェクト手帳で夢を実現する具体的なプランを立ててみよう。バレットジャーナルのノート術を参考に。手っ取り早く、23heures59éditionsの、洗練された手帳を購入するのもいいかも。

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スイートホーム

いい波長
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精力的に掃除を

new-trend-08-201002.jpg photo:Martine Kurz (Instagram@bellaciao_sicilia )

風水的要素を取り入れた、お掃除アイデアをひとつ。

デザインも美しい、アロマのスマッジスティックやホワイトセージのスティックは、アルメニアペーパーのように、おもしろそう! と衝動買いしてしまったもののひとつ。風水的要素を取り入れつつ掃除を本格的にしてみようと思っているなら、これを取り入れてみてもいいかも。もしかして、同居人からはこう言われるかもしれないけれど……「なんか臭いけど、一体何?」……世の中、絶対変わらないヒトもいる。

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近場のお店

ゴミゼロ
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賢いクッキングブーム

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料理を楽しみながら、環境保護にも貢献。

直売農家からの産直野菜を買っていますか? バゲットが余ったらクルトンにリサイクルしたり、オーガニックニンジンの葉入りケーキを作ってみたり、最近は志が高い人が増えている様子。自分でパンを焼く人もたくさんいて、Instafoodの話題のひとつはパン種だったりもしている。自粛が解除されて、みんなが再びパン屋に通い始めていても、身に付けたいい習慣は、多少なりとも続くかもしれない。

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スリット

ランジェリー

透け感
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新しい私

夏のおしゃれ支度は、ランジェリー風のアイテムで。

スリット入りトップ、シングルショルダーやオフショルダーのドレス、ショートパンツ……露わになったウエストやブラ、思わせぶりなモスリン地。モードは長い間窒息状態だった私たちに、リベンジする方法を教えてくれた。お待ちかね、熱い、熱い夏が来る! ロエベ2020年SSコレクションより。レーストップ¥216,700、バスクレーススカート¥367,400/ともにロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス)

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遊び心

キラキラ
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実用性を備えたジュエリー

モードでおしゃれ、なのに実用的なジュエリー小物。

皮切りはXOUXOU(シュシュ)だった。ベルリン発のiPhoneストラップはグラムな雰囲気だけどとても便利。ライターケース(セリーヌ)、ボトルホルダー(ジャックムス)、メガネケース(ステラ マッカートニー)、タバコケース(サンローラン)、キーケース(メゾン マルジェラ)など、2020年春夏ファッション界に続々登場した“ストラップ付き”実用小物が私たちを楽しませる! セリーヌ2020年SSコレクションより。すべて参考商品/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

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モロッコラグ

グラフィックアート
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アーティなカーペットを飾る

new-trend-12-201002.jpg photo:Courtesy of Mathilde Labrouche(Instagram@mathildelabrouche)

スーラージュ風のラグで、インテリアに新風を。

モロッコ風の黒菱形模様入りベージュのウールラグ。ずっと愛用していたけれどここに来て……エシカルだしセンスも悪くないけれど、平たく言えばオフホワイトのフリンジをもう見飽きてしまったかも。幸い、もっと個性的なアイテムがたくさん登場している。たとえば、マチルド・ラブルーシュのラグは、ピエール・スーラージュ風でとても素敵。壁に飾る人もいるそうだ。

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クロロフィル

IQ
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植物の知性発見

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想像力を働かせ、植物との未来を考える。

樹木に関して語るべきことはたくさんある。そう、樹木たちには知られざる生活がある! 実のところ、樹木だけじゃない。どんな植物も交流し、見て感じて聞いて、生きのびるためのすごい知恵を持っている。最近設立されたPlant Intelligence協会のHPをのぞいて、植物の世界に共感する未来に想いを馳せよう。フランスで外出制限となった3月17日以降、市民を癒やしてくれた多肉植物を、ますます好きになるはず。

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アルコール度数


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低アルコール飲料が人気

困った時の、ローアルコールカクテル。

家に閉じこもっていると、決意なんてもろいもの。イギリスのDry Januaryが、#mercredidry(水曜日禁酒)と#drydimanche(日曜日禁酒)のハッシュタグで呼びかけているけれど、我慢できないのなら……低アルコール飲料はいかが? 以前から人気が出始めていたけれど、ここに来て一気に広まった。モスコミュール、ピムスカップ、トニックウォーターを使ったロングドリンクやジンジャービアがおすすめだ。

●問い合わせ先:
セリーヌ ジャパン clientservice.jp@celine.com
ロエベ ジャパン クライアントサービス tel:03-6215-6116

*「フィガロジャポン」2020年8月号より抜粋

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フランス発のアイテムでステイホームは気分上々。

texte : VALÉRIE DE SAINT-PIERRE / Madame Figaro

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