
パリ3区☆Passage Verdeau
<パリブログ:Paris Quotidien>
パリの歴史再発見散歩。
「Passage Jouffroy」(パサージュ・ジュフロワ)の延長にあるのが『Passage Verdeau』(パサージュ・ヴェルド)。
(関連記事→https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/9-passage-jouffroy.html)
こちらも久しぶりに来てみたけれど、変わらな〜いな雰囲気で19世紀にタイムスリップ気分でぶらり。
開業は1846年で「Passage Jouffroy」(パサージュ・ジュフロワ)と同時期。
こちらもジュフロワ協会(この辺りの地主だった Félix de Jouffroy-Gonsans伯爵が発足)によるものだそうで、そのせいか構造が似ています。
名前はレストランやホテルにシーツやテーブルクロスを貸し出すリネンレンタルシステムを作った実業家のJean-Baptiste Ossian Verdeau(ジャン=バティスト・オシアン・ヴェルド)氏に由来。
並ぶお店は、カフェやビストロの他にアンティークショップ、画廊、古書店、中古カメラなどの専門店が多く、今も昔も芸術愛好家に人気と言われてます。
ボタン付けでも眉間に深い皺を寄せて四苦八苦するほど超絶不器用な私には縁がない刺繍屋さんなどは眺めていると素敵で自分でできたらどんなに楽しいかと妄想だけは膨らみます。。
なんだか小鳥の置き物も可愛い...。
パリのパサージュはどこもミステリアスな雰囲気がありますが、Passage Verdeauにもこれまた何かエピソードはないか?とちょっと調べてみました。
ありました幽霊伝説。
夜になると、かつてここにあった写真館の幽霊が現れるという都市伝説。
19世紀後半から20世紀初頭にかけてここには多くの写真館や肖像画スタジオが入っていました。その中でも特に有名だったというある写真館の店主は、肖像写真の精密さで評判でしたが、非常に完璧主義で気難しい性格だったそうな。
店主は自分の作品に異常に執着していて、写真が思いどおりに仕上がらないと、夜中に一人で暗室にこもって作業に没頭しました。
が、ある夜、心臓発作で暗室で亡くなりました。
彼の死後、閉店後のパサージュ内を白黒写真のような姿で歩く幽霊が目撃されたり、古いカメラが勝手に動き出したり。
(和紙のような生地、その上に押し花作品。繊細で綺麗でした↓)
ガラス屋根に月明かりが差し込む夜にショーウィンドウに自分とは別の影が写り込んで、キャーっ!
なんて伝説ですが、地元の人たちが客寄せのために話を盛った説とも伝わるパサージュあるあるな幽霊話でした。
さて、プチプラなアクセサリーやベタなパリ土産グッズから素敵なクラフト作品、アンティークものまで色々なパサージュ。
ちょっと薄暗いので寂れた感もありますが、その静かさもまた魅力。
あら、近所のキオスクより安く売ってる!と思ったので、毎度パリのお土産に添えているポストカードをちょっと購入。
どうでもいいことですが、子供の頃に地球儀や地図を眺めるのが好きでした。
そんなことも思い出し、アンティークな地図を額装して書斎に飾るのもいいかな♡
パサージュ散歩、食べ歩きにもよさそうなおやつなお菓子。
そういえば最近は韓国系カフェも増えてる気がする。
ここもそんな一軒?!キムチトーストなるものがありました。
韓国ドラマ、次は何を観よう?と思ったところでPassage Verdeau(パサージュ・ヴェルド)を後に。
*****プチっとトーキョー*****
勝手に「NYクロワッサン」と呼んでいるご近所ベーカリーのお気に入り。
カリッとサクッと甘じょっぱいヴィエノワズリー。
ARCHIVE
MONTHLY