シャルロット・シェネの未来のブティックにカストールの花。

Paris 2022.05.31

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左: ルイ=ジェロー・カストールとシャルロット・シェ。 右: ポップアップのラッピングペーパー。

パリ6区、サンジェルマン大通り169番地は未来のシャルロット・シェネのブティック。そのオープンまで、彼女はさまざまなポップアップを展開する。5月上旬は既報のとおり、ウクライナのクリエイター&デザイナーを支援するポップアップ「Tripolar」の第1章。その第2章の開催までの間、5月23日から29日までの1週間、彼女が迎えたのはルイ=ジェロー・カストールによる花屋「Castor(カストール)」だった。マレのちょっと奥まった場所にある花の店である。

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季節の花、珍しい植物を集めて。photos:Mariko Omura

職人仕事と創造性を結びつける仕事という点で自分との共通点をカストールに見いだしているシャルロットは、彼のブーケを“オーガニックな彫刻”と表現する。「彼のコンポジションはまるで彼が発明した新種の植物のよう」と称賛を惜しまない。アートディーラーから花の世界に転身したルイ=ジェローの感覚は、フローリストを目指して専門学校で学んだという花屋さんとは一線を画するもので、ファッションやアート関係者を魅了する。そんな彼がシャルロットが持つこのサンジェルマンのアドレスを聞いた時にすぐに思ったのは、Lytiburという時間がそこで止まってしまった、というような骨董商だった。その店のウィンドウを定期的に見るようにというのが競売所で動産公売官だった彼の父親の教えで、彼はそれに従い目を養ったのだ。そのウィンドウには時々花が一輪飾られていることがあったことも彼は覚えている。

小さなブティックの左右のウィンドウをアーティに飾って、今度は彼が店の前を通る人々に素敵な思い出を提供したのだ。ブーケのラッピングペーパーはシャルロットのデザインによるチェーンモチーフだったし、このポップアップ開催地の界隈には花屋さんがないので1週間だけというのはいささか残念だったといえる。Tripolqrの第2章と第3章の間、シャルロットはどんなアイデアのポップアップを開催するのだろうか……。

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サンジェルマン大通り169番地のカストールのポップアップは、花の店とアートギャラリーが一体化したような空間だった。photos:Mariko Omura

editing: Mariko Omura

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