ミレニアル&Z世代を喜ばせる、アシャハのラグジュアリージュエリー。

Paris 2022.09.07

5月、パリのリッツ・パリでお披露目されたウマ・ジェミルによるジュエリーブランドの「Ashaha(アシャハ)」。控えめでちょっと不思議な存在のジュエラーである。フランソワ・プルミエ通りに、特別オーダーも受け付けるアトリエも、お披露目の後にオープンした。ほかの何にも似ていない個性的なクリエイションがおもしろい。インスピレーション源となる70年代調のノスタルジックなタッチに、ウマのオリジンであるベルベル人のDNAが加わっているゆえだろうか。たとえば星モチーフの多数のジュエリーを指差して、「子どもの頃TVではなく、砂漠で私が見ていたのは夜空の星!」と語るウマ。ミステリアスに表情を変えるカメレオンのような面が好き、とエチオピア産やオーストラリア産のトパーズをあしらったジュエリーも少なくない。彼女はまだ若いが自身の顔写真は公開せずに、メゾンのアートディレクターとして彼女と一緒にクリエイションに携わるキャロル・グエーズを前面に押し出すようにしている。それだけに余計に謎めいてしまうジュエリーメゾンなのだ。

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左:Ashahaの新世代ラグジュアリージュエリー。スタッキングの遊びが楽しい。 右:星Najmaは額、シャクラ、あるいは背中に……と着け方は自由だ。

芸術的環境に生まれ育ったウマだが学校時代のノートに彼女が落書きしていたのは指輪などジュエリーだったことから、父親の勧めで彼女は宝石学を学ぶことになった。卒業した彼女が昨年7月に出会ったのがキャロルで、彼女が着けていたペンダントネックレスを見てウマは自分のジュエリーメゾンのクリエイションを予兆できたそうだ。こうして彼女をクリエイティブディレクターに迎えてアシャハが誕生した。身に着ける女性それぞれが物語を語れるジュエリーを、ふたりは伝統的技術と最先端技術を活用してクリエイトする。スタッキングして遊ぶデザインも多く、因習的なジュエラーのクリエイションが退屈に感じられる若い世代にはうれしい限り。オンラインショップに加え、パリ1区で先鋭的ジュエリーを集めたセレクトショップ「Mad Lords」で販売されている。

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左:イヤリングShaba。ベルベル人が衣装を留めるピンのフィビュールを思わせる。イエローゴールド、バゲットカットダイヤモンド(1.60ct)、エチオピア産オパール。7,425ユーロ(ペア14,800ユーロ) 右:イヤリングNour。ホワイトゴールド、ダイヤモンド(1.22ct)、オーストラリア産オパール(1.5ct)。4,990ユーロ(ペア9,980ユーロ)

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左:70年代に流行ったカフブレスレット。Dehyaはプレクシグラス、イエローゴールド、エチオピア産オパール(1.8ct)、ダイヤモンド(1.4ct)。9,800ユーロ 右:指輪Lunja。ホワイトゴールド、ダイヤモンド(1.85ct)、オーストラリア産オパール(8.40ct)。14,500 ユーロ

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左:太陽にインスパイアされたイヤリングShams。イエローゴールド、ブルートパーズ(5.20ct)。5,400ユーロ(ペア10,800ユーロ) 右:指輪AKU Rainbowのイエローゴールドとホワイトゴールドをスタッキングして、よりパワフルに。各3,990ユーロ

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上記のジュエリーに続いて、カプセルコレクションの「Chamarré(シャマレ)」も発表された。こちらは蛍光グリーンやピンクなどのポップな色合いのものもあり、遊び心がいっぱい。ダイヤモンドやカラーストーンもたっぷりとあしらわれたラグジュアリーなジュエリーだ。

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カプセルコレクションのシャマレより。

Ashaha/ Mad Lords
316, rue Saint-Honoré
75001 Paris
営)10:30(日14:30)~19:00(日18:00)
休)なし
www.ashaha.com
Instagram:@ashaha.jewelry

editing: Mariko Omura

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