ブルーデルの彫刻をお目当てにモンパルナス散歩へ。
Paris 2025.07.07
芸術家のアトリエや貴族の邸宅を改装した、こぢんまりとした美術館は街角のいたるところに。庭園を散策したり、カフェでひと息ついたり、通いたくなる愛らしい魅力がたくさん!
Musée Bourdelle
ブールデル美術館〈15区|モンパルナス〉
大きなブロンズ彫刻が並び、四季折々の美しさを楽しめる庭園。@MuséeBourdelle
自然と調和する、迫力のブロンズ彫刻を眺めて。
アントワーヌ・ブールデルは、ロダン、マイヨールと並ぶ、近代彫刻先駆者のひとり。力強い作風で早くから名声を得た彼が40年以上にわたって所有した工房を中心に、庭園や新館を加えた複合的な建築物を美術館として開館。代表作『弓をひくヘラクレス』や『瀕死のケンタウロス』を展示する開放的な石膏ホール、ブロンズ彫刻が自然と調和するように配された庭園など、迫力あふれる彫刻を引き立てるような空間は圧巻だ。展示される彫刻技術のアーカイブ資料や実際の道具から、大きな彫刻を手がけてきたその制作背景まで掘り下げてみたい。
上:ギリシャ神話が題材の代表作『ペネロペ』は、柔和な美しさと力強さを感じさせる。@MuséeBourdelle 下:ガラス窓から自然光が差し込む開放的な工房。
新設されたアールデコ調のカフェでは、有機野菜の料理やスイーツを提供。
ブールデル美術館〈15区|モンパルナス〉
18, rue Antoine Bourdelle 75015 ★GoogleMap
01-49-54-73-73
Ⓜ︎MONTPARNASSE-BIENVENÜE
開)常設展:10:00~17:40 最終入場
企画展:10:00~17:15最終入場
休)月、1/1、5/1、12/25
料)一般10ユーロ
※常設展は入場無料
https://www.bourdelle.paris.fr/
*「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋
●1ユーロ=約170円(2025年7月現在)
●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。
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photography: Mari Shimmura editing: Momoko Suzuki