マルモッタン・モネ美術館で印象派の世界に浸る。
Paris 2025.07.08
芸術家のアトリエや貴族の邸宅を改装した、こぢんまりとした美術館は街角のいたるところに。庭園を散策したり、カフェでひと息ついたり、通いたくなる愛らしい魅力がたくさん!
Musée Marmottan Monet
マルモッタン・モネ美術館〈16区|パッシー〉
中央のベンチに座って、時代が異なる『睡蓮』の絵画を眺めて。©Musée Marmottan Monet
一瞬の風景を切り取る、詩的な印象派コレクション。
ブローニュの森からほど近く、閑静な住宅街に佇む美術館。19世紀築の邸宅を改装した館内ではクロード・モネの作品を世界最大規模で所蔵するほか、ルノワールやシスレーなど、印象派の絵画を多く展示する。なかでも、モネの代表作『睡蓮』が円を描くように連なる展示は詩的な美しさ。白を基調にした空間に豊かな色彩と繊細な筆のタッチが浮かび上がり、移ろう光で刻一刻と変わる水面の様子を感じ取れる。また、印象派という潮流を生むきっかけを作ったモネの『印象・日の出』も必見。印象派の絵画について知見を広げる機会となるはず。
自然豊かな立地に佇むヴァルミー公爵の元邸宅。実業家のマルモッタンが買い取った後、美術館として開館。© Christian Baraja SLB
ナポレオン1世の家具や調度品が飾られたクラシックな食堂。© Christian Baraja SLB
フランソワ=グザヴィエ・ファーブル『クラーク将軍の家族』など、新古典主義の絵画も展示。
地下では常設展、1階では企画展を開催。
マルモッタン・モネ美術館〈16区|パッシー〉
2, rue Louis Boilly 75016 ★GoogleMap
01-44-96-50-33
Ⓜ︎LA MUETTE
開)10:00~17:00 最終入場(火、水、金~日)、10:00~20:00最終入場(木)
休)月、1/1、5/1、12/25
料)一般14ユーロ
https://www.marmottan.fr/
*「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋
●1ユーロ=約170円(2025年7月現在)
●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。
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editing: Momoko Suzuki