パリで「朝ごはんの新名所」に注目! フィガロ編集部厳選、グルメスポット3選。
Paris 2025.10.08
パリ滞在中の最大のお楽しみがグルメ。朝食の新名所や、自慢の逸品が待つランチスポット、ご近所カフェにアペロアドレスまで! パリジェンヌ気分でグルメシティをとことん味わって。
1
Cult
キュルト
[ 9区|オペラ ]
朝食に特化した、オールデイダイニング。
古い天井の装飾とモダンなシルバーのテーブル、ネオンの光を調和させたインテリア。
営業中なら何時でも朝食やブランチが食べられるカフェとして、昨年秋のオープン時から話題に。グラノーラやアボカドクロワッサントーストといった朝食の定番メニューのほか、チキンとチーズを挟んだホットサンド、パルメザンチーズのクリームとスクランブルエッグをのせたブリオッシュなど、お腹をしっかり満たすメニューが勢揃い。ホットサンドにはトリュフ風味やハーブ風味の自家製マヨネーズが添えられボリュームたっぷり。甘い朝食がお好みなら、マスカルポーネのクリームといただくバナナブレッドやパンケーキ、ローストバナナ付きパンペルデュを。ひとひねりしたグルメな味わいが、終日人が絶えない理由だ。
キャラメルソースとマスカルポーネのクリーム、バターで焼いたバナナを添えたパンペルデュ「Pain Perdu avec Caramel, Banane et Crème Mascarpone」13ユーロ
トーストしたブリオッシュに茹で卵、自家製グラブラックス(塩と砂糖でマリネしたサーモン)、イクラ、ホウレンソウを重ね、オランデーズソースをかけたエッグベネディクト「OEuf Bénédict sur une Brioche Toastée, Gravelax de Saumon, Épinards et Sucrine」17.50ユーロ
バラとカルダモン風味のラテ「Latte à la Rose et Cardamome」6ユーロ。コーヒーからラテ、フルーツジュース、スムージーまでドリンクメニューも豊富。
キュルト
13, rue La Fayette 75009
ⓂCHAUSSÉE D'ANTIN‒LA FAYETTE
営)8:00~17:00L.O.
無休
予約不可
@cultcafe.paris
★Google Map
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2
Comptoir Club
コントワール・クラブ
[ 11区|バスティーユ ]
スパイスが絶妙! 新感覚のフレーバー。
カフェやレストランが並ぶアムロ通りの角に立つ。
食とワイン醸造のマネジメント学校で出会い、料理やカカオ、コーヒーを学んできたふたりの店主が、経験と知識を集めて昨年8月に開業。「上質な旬の素材で作る料理を寛げる雰囲気の中で提供したい」と、仏カフェの伝統であるコントワール(カウンター)を中央に設置。アンティークの食器や雑貨と相まって、温かさと懐かしさを感じる空間に。朝食はバターとジャムを添えたバゲット、半熟卵とパンの「ウフ・ア・ラ・コック」、カリカリ食感が楽しいグラノーラの3品。おなじみの料理だが、半熟卵には酸味のある中東のスパイス、スマックを加えて泡だてたバターを、グラノーラにはカルダモン風味のシロップで煮た洋ナシやリンゴをプラス。スパイスを心地よく利かせた新鮮な味が楽しい。
朝食の提供は営業スタートから11時まで。半熟卵をトーストに付けて食べる「OEuf à la Coq, Comté, Beurre Fouetté au Sumac」9ユーロ。コンテチーズ、スマック風味のバターと。フロマージュブランにナッツやシリアル、カルダモン風味の洋ナシ、季節のジャム(取材時はスマック風味の洋ナシ)をのせた自家製グラノーラ「Granola Maison, Fromage Blanc, Confiture du Moment」9ユ-ロ
オーナーのひとり、ジュリー・モンショヴェはブルゴーニュ出身。両親が造るワインも店で提供。
朝食用の茹で卵。古い電話はいまも現役。
コントワール・クラブ
56, rue Amelot 75011
01-73-74-74-72
ⓂST SÉBASTIEN-FROISSART
営)8:30~21:30L.O.(火~金)、10:00~21:30L.O.(土)
休)日、月
@comptoirclub.paris
★Google Map
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3
Café Lapérouse
カフェ・ラペルーズ
[ 8区|マドレーヌ ]
歴史ある建築で味わう、朝のフレンチコース。
コンコルド広場に立つオテル・ドゥ・ラ・マリーヌ。カフェの入口は中庭にある。
パリの中心地で優雅な朝時間を過ごしたいなら、コンコルド広場に立つ博物館、オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ併設のカフェレストランへ。創業1766年、パリ社交界の中心だったパリ6区のレストラン、ラペルーズが手がけており、海と航海、オリエンタルとふたつの異なる世界をイメージした店内で食事が楽しめる。朝食は、バターとジャムを添えたバゲット、クロワッサンといったフランス伝統のメニューから、季節のフルーツサラダ、天然酵母やグルテンフリーのパン、デトックスドリンクまで。春には中庭とコンコルド広場を目の前にした回廊にテラス席が登場する予定。特別な一日のスタートを約束してくれるはず。
朝食セット28ユーロから。朝食メニューの提供は営業スタートから10時30分まで。季節のフルーツとフロマージュブランを添えたグラノーラ「Granola Maison, Fromage Blanc, Fruits de Saison」、キュウリとホウレンソウ、レモン、コラーゲン入りのデトックスジュース「Jus Amour《 Green Detox 》」
季節のフルーツサラダ「Salade de Fruits de Saison」18ユーロ
朝食セット28ユーロから。サクサクとした食感が楽しいクロワッサンと、なめらかなスクランブルエッグ「Les OEuf Brouillés」
シャンデリアが煌めくオリエンタルの間。インテリアはベビー ディオールとディオール メゾンのアーティスティックディレクター、コーデリア・ドゥ・カステラーヌが手がけた。
カフェ・ラペルーズ
Hôtel de la Marine, 2, place de la Concorde 75008
01-53-93-65-53
ⓂCONCORDE
営)8:00~22:30最終入店
無休
要予約
https://laperouse.com/fr/page/paris-concorde.19810.html
★Google Map
●1ユーロ=約172円(2025年10月現在)
●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。
●各紹介アドレスのデータ部分のⓂは地下鉄の駅を示しています。
●掲載店の営業時間、定休日、料理・サービスの価格などは、取材時から変更になる可能性もあります。ご了承ください。
*「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋
photography: Shiro Muramatsu text: Chiaki Mitomi