【パリ土産にも】ギャルリー・ヴィヴィエンヌで19世紀の気分も味わう、ボワシエの甘い世界。
Paris 2025.10.15
ボンボンやチョコレートでおなじみの創業1827年のBoissier(ボワシエ)。この夏前に16区と7区のブティックに加えて、パリで人気の観光スポットであるギャルリー・ヴィヴィエンヌにもオープンした。このパッサージュが開通したのは1826年で、そしてボワシエの創業は1827年である。パッサージュの床のモザイクや壁のフレスコ画に迎えられ、ここは19世紀前半の雰囲気に浸れてメゾンの歴史を感じることができるブティックだ。
ヴィヴィエンヌ通り6番地のギャルリー・ヴィヴィエンヌの入り口から入り、少し歩いた左側にボワシエが見つかる。photography: 左 Mariko Omura、右 ©Maison Boissier
photography: 左 Mariko Omura、右 ©Maison Boissier
---fadeinpager---
2フロアからなる店で、もうじき200周年を祝うメゾンのアーカイブはとても豊かなことから、上階はちょっとしたミュージアムスペースとなっている。その昔、マダムたちが劇場にゆくときに必ず持参したのがボワシエの小粒のパール・ボンボン、というように甘いエレガンスを象徴するメゾンだったのだ。そのボンボンが詰められたロマンティックな小さな巾着袋の数々、ボワシエの古い魅惑的なパッケージなどを展示。スペースは広くないけれど充実した内容だ。一階の売り場にも、チョコレートの型などアーカイブピースをところどころに展示して、歴史を感じさせている。
上階の小さなスペースに古いパッケージなどを展示するミュージアム・ブティックだ。photography: Mariko Omura
手の込んだ繊細な作りのボワシエの巾着などがテーブルに並べられている。photography: Mariko Omura
200年近い歴史の中で用いられたチョコレート型。カプシーヌ多通りにブティックがあったこともあり、近くのオペラ・ガルニエを象った型も。photography: 左 ©Maison Boissier、右 Mariko Omura
---fadeinpager---
マロン・グラッセを生んだメゾンであるから、それは必ず買うとしても、ブティックの奥に設けられたマロン・グラッセ用セラーに並ぶのはコニャック、バニラ、ポワール・ウィアムなど風味様々で迷わせられる。それに、このブティックでは他の2店に先駆けて、すでにクリスマス・シーズン向けのパッケージや商品も加わっていて、売り場はチャーミングな商品のオン・パレードだ。例えば、12月1日からスタートするアドベントカレンダーのモチーフは愛らしい天使たちで、ボンボンを収めるパウダーボックスには冬の風物詩の柊が描かれて......。
左:マロン・グラッセなどを適温の空間で保つマロン・セラー。 右:木製の棚が19世紀の雰囲気を醸し出す店内。©Maison Boissier
12月1日から24日まで。毎日窓をひとつ開くと、フランボワーズやバニラなど12種の味のどれが出てくるか......グルマンな夢を! アドベントカレンダー、48ユーロ。
蓋を開けると中にはパフとルースパウダー。そんなイメージのパウダーボックスはボワシエならではのパッケージ。中にはパール・ボンボンやパール・チョコレートなど。クリスマスシーズン用に3種のモチーフ(写真左)が用意された。
左:老舗のコンフィズリーに欠かせない商品のドラジェ。 右:新しく登場のメタル缶はモーブとペールブルーの二色。写真の花弁チョコレートは19ユーロ(65グラム)。photography: 左 Mariko Omura
左:栗だけでなくフルーツもグラッセ。 右:マロン・コンフィの瓶詰め(22ユーロ)。チューブ状のマロン・クリーム(3.90ユーロ/80グラム)も人気商品のひとつだ。
いまや恒例のイベントとなったサロン・デュ・ショコラを1994年に設立したシルヴィー・ドゥースとフランソワ・ジャンテという新たな持ち主を2000年に得た老舗ボワシエ。2年後に控えた創業200年に向けて、ボワシエに19世紀の栄華をいま再び!と二人は情熱を傾けている。
64, Galerie Vivienne/6, rue Vivienne
75002 Paris
営)11:00~13:30、14:00~19:00
休)日
https://maison-boissier.com/
@boissierparis
editing: Mariko Omura