【パリ レストラン】ブランチも始まったレッド・カッツ。新世代の中華料理はグラマラス。
Paris 2025.10.22
おいしいだけでは物足りない! 仲間と集まってパーティー気分、そんな食事が求められているのが最近のパリのレストランだ。華やぎがあって、カクテルも味わえて......。そのひとつが去年の初秋、その昔はコピーブランドの地区と呼ばれ、いまはIT系関係のオフィスが集まるサンティエにオープンしたレッド・カッツ。パリでは和食に限らずアジア料理への関心が高まり続けていて、ここは中華料理の店である。パリで中華料理というと13区やベルヴィルの中華街が有名だけれど、それらの店と一線を画し、とてもグラマラスな雰囲気の店で洗練された料理が味わえる店だ。
地下鉄Sentier駅のすぐ近く。レッド・カッツはクレリー通りと大通りのコーナーにある。photography: The Travel Buds
photography: The Travel Buds
広い店内、コーナーごとに雰囲気が異なる。内装を担当したのはStudio Louis Morgan。photography: The Travel Buds
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赤い外観の奥に広がるのは300平米のレストランで、映画の1シーンに飛び込んだようなレトロ・シックな内装が待っている。レッド・カッツを開いたのはクレール・ヒュアン、エレーヌ・ディング、エレーヌ・ヒュアンの30歳前後の若い女性たち。3名はフランスと中国のハーフで親は中華料理店の経営者いう共通項を持つ。2つの文化と二国の料理に育まれた彼女たちが、同世代の若いパリっ子たち向の中華料理の発信地を開いたのだ。メニューに並ぶのは現代的タッチが添えられた中国の様々な地方の料理、伝統料理である。ディムサム、炒め物、ローストの3部門でそれぞれのシェフが担当。テーブルに登場する料理は、盛り付けも美しい。
平日のランチタイムでもオリジナル・カクテルや人気の前菜である羽を広げたラヴォオレ・ドレを味わえる。北京ダックは夜のメニューに。photography: Mariko Omura
若い彼女たちの感覚が反映されているだけあって、木曜の夜はDJが入って盛り上がり、そして最近はパリで人気のブランチもスタートした。前菜、メイン、デザート、ドリンク(温または冷)、デザートで48ユーロ。例えばメインならドン・ポ・ベネディクト、デザートならフレンチ・ホンコン・トーストなど平日のメニューにはない料理が誘いかけてくる。中国茶を味わい、祝宴的な気分のブランチを前に複数人で食卓を囲むと平日とは異なる和みの時間が過ごせる。
前菜もメインもセレクションが豊富なブランチ。前菜にはエビトーストなど平日メニューにない料理も。photography: The Travel Buds
左:饅頭素材の柔らかなバンズに、24時間煮込んだ豚肉とウフ・ポッシェを乗せてクリームで包んだDong Po Benedicte。 右:デザートのフレンチ・ホンコン・トースト。フレンチ・トーストのレッド・カッツ・バージョンだ。photography: The Travel Buds
14, rue de Cléry
75002 Paris
営)12:00~14:30、19:00~23:00(月~木)、12:00~14:30、19:00~24:00(金、土)、11:00~16:30(ブランチ:土、日)
無休
www.redkatz.fr
@redkatzparis
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editing: Mariko Omura