【パリ】インディアン・アール・デコの店内。ムンバイ・カフェは、朝から晩までおいしく辛く!

Paris 2025.10.31

11区のインド料理レストランDelhi Bazzar(デリ・バザール)を成功させたエクバル、バスティアン、アレクシのタンドール・クラブ3人組。インドを愛する彼らの次なる冒険は9区のレストランMumbai Café(ムンバイ・カフェ)で、これはパリにこれまで存在しなかった19世紀にボンベイ(現在ムンバイ)に多数オープンしたイラニ・カフェへのオマージュを捧げるものだ。イラニ・カフェとはペルシャ(現在イラン)の移民たちがインドに開いたヨーロピアン・スタイルのカフェである。

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パリ9区に出現したムンバイ・カフェはトレヴィーズ通りとサント・セシール通りとのコーナーに位置する。最寄りの地下鉄駅はGrands Boulevard。©The Travel Buds


ムンバイといったら2018年にそのアール・デコ遺産群が世界遺産に登録されているように、アール・デコ建築の建物がマイアミ並みに多数残されているのだ。1925年開催のアール・デコ展100年を祝う今年、パリ市内のアール・デコ建築も再び注目を集めている。ムンバイ・カフェがオープンしたトレヴィーズ通り6番地は、ミュージックホールのFolies Bergères、そして映画館のLe Grand Rexというパリの代表的なアール・デコの建物の近く。そんな偶然の歴史的つながりから、Dorénavant Studioによるムンバイ・カフェの内装はボンベイのイラニ・カフェ経由のアール・デコというイメージだ。レストラン内に足を踏み入れるや、圧倒されるのは丸い電球を天井に並べた大理石の長いバーカウンター。映画『ダージリン急行』の世界に入ったような気になる。床はボンベイにおけるアール・デコ素材のひとつである花崗岩がムンバイから取り寄せられて使われている。店内にはイラニ・カフェ的に丸みのあるテーブルとビストロチェアの組み合わせの食事席もあれば、ボックス席も。

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見事なバーカウンターに驚かされる。©The Travel Buds

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オープンキッチンのレストラン。©The Travel Buds

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仲間と集ってミニパーティーがパリっ子たちのいまの気分。©The Travel Buds

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コスモポリタンな雰囲気が漂う空間だ。©The Travel Buds

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メニューはいまのパリの傾向に応えるように、シェアして味わう前菜Chotas(小皿料理)のセレクションが豊富である。イラニ・カフェになくてはならないクラブサンドイッチのムンバイ・カフェ・バージョンや英国的だけれどとりひき肉というスコッチ・エッグ、オニオンフライなど。インディアン・レストランなので、その後にタンドリー、カレーがメニューに並ぶのは想像に難くない。とりわけオーナー・トリオのタンドリーへの思い入れは深く、彼らがムンバイで愛したタンドリー・ガンバもメニューに並んでいる。デザートはフランス×インド。若いシェフ・パティシエールのマリシャ・シュクラに任されていて、インドの味わいとフランスのサヴォワールフェールを組み合わせたデザートをクリエイト。

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前菜、タンドリー、カレー。辛さの度合いはメニューに記されている。©The Travel Buds ©The Travel Buds

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左:インド料理もカクテルとともに。 右:チャイのプロフィトロールなど、興味をそそる印仏デザートの数々。©The Travel Buds

ムンバイ・カフェはランチとディナーの間がカフェ的に利用できるだけでなく、朝は8時30分からオープンしている。朝食メニューは例えばトーストとコリアンダー風味のスクランブルエッグ、チキンのひき肉のカレーとブリオッシュ。ブラック・カルダモンのカトル・カールも気になる!

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気分を変えてパリでインディアン・ブレックファーストはいかが? 朝食利用は8時30分から10時30分まで。©The Travel Buds

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タンドール・クラブ・トリオ(左)とシェフ・パティシエール。©Victoire Terrade

Mumbai Café
6, rue de Trévise
75009 Paris
営)8:30~23:00
(カフェ 8:30~19:00、朝食 8:30~10:30、ランチ 12:00~14:30、ディナー 19:00~23:00)
無休
https://www.tandoor-club.com/
@tandoor.club

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editing: Mariko Omura

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