シャンゼリゼ大通りのイルミネーションと老舗ブラッスリーのル・バークレー。

Paris 2025.12.08

クリスマスシーズンのいま、パリで見るべきもののひとつにシャンゼリゼ大通りのイルミネーションが挙げられる。点灯は17時から。夕方とはいえ日没後なので光が織りなすいまだけの景色を堪能することができる。イルミネーションを見て、お腹が空いたら......シャンゼリゼ大通りからマティニョン通りをちょっと入った左手に、創業を1920年に遡るブラッスリーのLe Berkeley(ル・バークレー)がある。ウィークデーは朝8時に、週末は10時に開店したら毎晩24時までノンストップ営業というのが嬉しい店である。

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ル・バークレーに入ったなら、是非登ってみたい階段だ。

ここはかつて映画界ならヴィスコンティ監督、アラン・ドロン、ブリジット・バルドー、アーティストならサルヴァドール・ダリ、富豪ならオナシス......というようにセレブリティたちがやってきた伝説の店だ。今年ポール・ブイヤン=タルディとバティスト・マッソンという若いオーナーに代わり、ちょっと時代がかってしまった1世紀前の内装も一新された。通りに面したガラス張りのベランダ席の壁を飾る格子細工、ベンチ席を覆う老舗Lelièvre Paris社の上質なテキスタイルなどがパリのエレガンスを店内に醸し出している。圧巻は何と言っても店内奥の左右に分かれた木の螺旋階段だろう。お化粧室は上階にあるので、その機会にぜひこの優美な階段を歩いてみよう。

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マティニョン通りに面したベランダ席。

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左:銀器などを棚に飾り、二階は落ち着いた雰囲気だ。 右:新しいオーナーのポール・ブイヤン=タルディとバティスト・マッソン。

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ル・バークレー、実はジョエル・ロブションが21歳の時に働いていた店である。その昔から、この店ではフレンチ・クラシックを時代に合わせた解釈で提供している。前菜にはエスカルゴ、オニオン・グラタン・スープ、フォワグラのテリーヌ、ブルーチーズのアンディーブサラダ、シーザーサラダなど、メインにはビーフ・タルタル、キノコのオムレツというように、いかにもパリのブラッスリーといった料理をメニューに見つけられる。それと同時に世界中から集まる観光客のためにマック&チーズがあったり、リングイネがあったり......。またメニューにはシェア料理として、コンテ・チーズや生ハム、小魚のフライなどがあるので、夕方グラスワインとともに食前酒タイムをここで過ごすのもいいだろう。朝食は8時から11時まで、ウイークエンドは10時から12時30分まで。

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左:ナプキンにレストランのイニシャルBの刺繍。ちょっとしたディテールが高級感を生み出している。 右:バターにもイニシャルが。photography: Mariko Omura

Le Berkeley
7, avenue Matignon
75008 Paris
営)8:00~23:30(月~金)、8:00~23:30(土、日)
無休
https://www.leberkeley.com/
@berkeleyparis

Google Map

editing: Mariko Omura

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