思い出のドーナッツ☆
今から15、6年前、初めて食べた時に衝撃を受けた“DOUGHNUT PLANT”(ドーナッツ・プラント)のドーナッツ。
それまで部活帰りに食べていたもの、OL時代に差し入れでいただいていたもの等とは食感、ルックス、味わい全てが異なり、私の中ではドーナッツ・レボリューションでした。
一時期はパリに戻る前に必ずお店に行き、機内での朝食用に!と買うのが習慣になりました。
年々店舗数も増え、他にもあれこれフワッとしたNYドーナッツ店も登場する中で最近はあまり食べる機会がなくなっていたのですが、久しぶりに白金台本店へ。
大好きだったほうじ茶ドーナッツはまだあるかな?
確か毎年この時期はカボチャや栗フレーバーの期間限定秋ドーナッツがあるはず♬
と、楽しみに伺ったのですが、ショーケースの中にドーナッツが無い。1個も無い。
でもイートインスペースで、ご近所にお住まいらしきエトランジェ(外国人)たちが食べているのは、まさしくドーナッツ。
もしやオーダー方法が変わった?オーダー後に作りたてが出てくるとか??
K「ドーナッツをテイクアウトしたいのですが…」
店「申し訳ございません。本日分のドーナッツは完売しました」
K「え…」
時計は午後4時。想定外の返事にちょっと焦りました。
ちらっ。
あれ?でも奥のキッチンにはドーナッツが並んでるし、作成中な様子。
K「あの、あそこのドーナッツは?」
店「仕込み中で…このお店用じゃないんです。申し訳ございません」
うーーーん、私がマリー・アントワネットだったらセンスで差して、
そこにあるんだからつべこべ言わずに今すぐ用意して!
Right nowっっ!!(彼女は英語じゃないか…)と言い放っただろうか。。
ただ店員さんがマスク顔にも関わらず、眉尻をグっと下げて本当にすまなそう顔をされたので逆に申し訳ない気持ちになってしまった感じ。
店「只今ご用意できますのは、こちらのシナモンロールと〜」
K「美味しそう!じゃ、シナモンロールいただきます」
店「ありがとうございます!!」
その声がなかなか大きく、これまたマスク顔でも伝わる目尻いっぱい皺の寄った笑顔にこちらも嬉しく笑顔になりました。
マスクで表情は伝え伝わりづらくなっている毎日なだけに、その声と目元の笑顔が印象的でした。
という訳で残り2個だったシナモンロールを買いました。
久しぶりにパリ行きの機内気分を思い出して食べようと思っていたのでドーナッツを買えなかったことは残念だったものの、その豊かなシナモンの良い香りにうっとり、相変わらず気持ちの切り替えは早い。
表面のアイシングは控えめ、ちょっと温めると溶けてツヤっといい感じ。
コーヒーと共に。
うわ、どんどんレーズンが出てくるねぇ!と想像以上のレーズン量。
食べながら読みかけだった雑誌のNY記事を読んでいたら1年前のNYバカンスが思い出され懐かしくなりました。
そう言えばNYのデパ地下みたいなところでもシナモンが香ってた!と、これまたなんだか思い出に繋がって…。
そして翌日、出かけたスーパーで買ってしまったドーナツ。
ドーナッツ・プラントのものとは違う、私の中では元祖ドーナッツ!なオールドファッション。
子供の頃、母とのドーナッツ作りが人生初のお菓子作り体験。
そのドーナッツはシンプルで最後にチョコがけをする、このオールドファッションでした。
食べることよりスタンプのように型を抜く作業が楽しくて、もっとやりたい!と毎回作り過ぎになり、それをノルマで食べるのは母や祖母、叔母たち。
彼女たちも食べきれないらしく、いつからかドーナッツは揚げたてをお皿山盛りにお仏壇に供えるようになりました。
それも思い出。懐かしい!
*******************
パリの1枚。
1960年代以降と思しき近代建築。
水回り等を考えるとこちらの方が管理しやすいのかなと思いつつ、オスマン様式な物件に惹かれる♡
ARCHIVE
MONTHLY