
パリ7区☆Gaya(ガヤ)
夫「魚貝が食べたい!どこか予約して」
K「だったらレッシュ(シェフは変わったらしい)かレカイエ(ちょっと遠いけど)か、、」
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/17rech.html )
(関連ブログ画像無→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/52023177.html )
K「あっ!Gaya(ガヤ)は?」
夫「移転したんだよね?」
と言う訳で久しぶりにお邪魔することになったパリ7区にあるレストラン“ Gaya”(ガヤ)。
移転と言っても同じ左岸で、昨年10月にシーフードと野菜をメインにコンセプトを刷新してリニューアルオープンした、3ツ星シェフ、Pierre Gagnaire(ピエール・ガニエール)氏のお店☆
リニューアル前の店内はとてもモダンで近未来チック?な印象でしたが、こちらのお店は白いクロスがパリっと敷かれ想像以上にエレガント&シック。
シャンパン&柚子クリームのサブレをつまみながらメニュー選び。
やはりシーフードレストランに来たら食べねば!な気持ちになる生牡蠣。
驚いたのは、生牡蠣の上にセミフレッドなバナナのスライスが載っていたこと。
これが意外にも生牡蠣に合う!
牡蠣のミネラルとビネガーの酸味とひんやりまろやかなバナナの甘味が渾然一体となり初めての味覚。美味っ☆
ふわーっと柑橘の香りはコブミカン?
思わず飲みそうに…
って、そんなベタなボケをこんな素敵レストレンでやるわけにもいかず。
生牡蠣の後のフィンガーボウルです。
今ではそう珍しくもない「海藻バター」ですが、こちらのお店のものはひと口パンに塗って食べてびっくり!
(その瞬間かなり目が飛び出た、と思う)
レストランの自家製かもしれませんが、とにかく風味が凄い。
このバターで伊勢海老やホタテを焼くだけで星つきレストランのメインディッシュになりそう!?
さて前菜に私が選んだのは、カニ。
シンプルですが見たままにとても美味しく、添えらえれたサラダには海藻のジュレがかかって綺麗。
夫の選んだマグロとハドックのタルタルにはネギの「巻き」載せ。
フランスのお寿司屋さんでは海苔巻きはすっかり“MAKI”と言う名前で定着。
ここまで食べてきてかなり幸せな気持ちになりました。
と言うのも、やはりパリ生活中は肉食生活に偏り、魚は自宅でも食べる頻度は少なめです。
鮮魚を買うにはマルシェに行きますが、マルシェは毎日開催ではないですし、自宅キッチンの換気扇機能がいまいちなこともあり焼き魚の匂いは籠りがち。
なので本当に美味しいシーフードをパリでいただけた時の感激はひとしお。
そしてこの日一番の料理の感激はメインに選んだホタテ料理。
夫「すげ〜香り♡ 」
K「ムフフフ、凄いねこの黒トリュフ!ホタテが見えな〜い♬」
甘く香ばしいホタテ貝のローストは、このたっぷりの黒トリュフとマッシュサラダ&パルメザンチーズの下に。
旨っ!!
夫は大好きな魚“Merlan”(メルラン)のコルベール風フライとキャベツと人参のヴルーテ。
どちらかの添え物的ではなく、二品が同じようなしっかりボリュームでセットになった一皿。
夫「メニューの説明にはミスマッチなカップルみたいな記述があったけど、確かにこの二品コンビは合ってるのかないのかよくわからない…それぞれ美味しいけどね」
K「まるで私達…」
そんなやりとりをしていた、まさにその時。
K「うううう、後ろ!」
と私が言葉を発するのとほぼ同時に夫の背後から
「ボンソワ ムッシュ、ボンソワ マダム♬」
と、満面の笑みで登場したのはシェフのピエール・ガニエール氏ご本人☆
突然の登場に見えていなかった夫は相当に驚き、思わずテーブルを揺らし、リアクション芸人・出川哲朗さん級なリアクション。
そんな夫の肩にそっと両手を添え、ガニエール氏は笑顔のまま「大丈夫ですか?引き続き楽しんでいってくださいね」と、なんとも物腰柔らかな様子に私はうっとり♡
夫「写真は?なんでお願いしなかったの!」
K「え?」
夫「ここでガニエールさんに遭遇できるなんてなかなかないよ。だって普段は三つ星レストランの方にいるでしょ」
K「かっこよくて見惚れて、すっかり忘れた」
夫「もーー!本当にダメブロガーなんだから…」
K「面目ない。気を取り直してデザートオーダーしよう」
夫「・・・」
こうして突然のスターシェフの登場に驚き、感激した後に梨のマカロン生地にモカのジェラートを。
口当たり軽めでペロリ。
こちらはココナッツのパンナコッタにマンゴーとパイナップルを合わせたもの。
最近つくづく思うのは夫はかなりパンナコッタ好き?!
20時前の来店時はお客さんは二組だけだったのに気がつけば満席。
しかもやってくる人達は比較的年齢層が高めで、この7区界隈にお住まいらしき通い慣れ、食べ慣れた風な皆さん。
(とても左岸らしい7区っぽい…を毎回なんと表現したらわかりやすいのか?と悩みます)
久しぶりのとても美味しい上質なシーフード料理を素敵な雰囲気の中でいただき、ガニエール氏にも会えた贅沢なディネでした。
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