
パリ8区☆クラランスの最強の二人
久しぶりにパリ8区にあるミシュラン2つ星レストラン“Le Clarence"(ル・クラランス)”のディネに出かけました。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/8le-clarence.html )
お化粧濃いめ&ハイヒールで出かけるのは久しぶり♬
階段を登り、テーブルまで案内されるまでモリモリに活けられた花や眩いシャンデリア、古い蔵書や暖炉という豪奢な雰囲気にやっぱりココは素敵だな♡と、うっとりしてると
「ケーコっ!」
夫の声に振り返ると、そこにエグゼクティブシェフのクリストフさんがいた♡
大好きだったレストラン“Bigarrade"(ビガラード)で”タッグを組んでいた二人、クリストフさんとジュリアーノさん。
その二人が現在はこちらでエグゼクティブシェフ(クリストフさん)とシェフ(ジュリアーノさん)なのです。
K「久しぶりですが、私のこと覚えてます?」
C「当たり前じゃないかっ!」
ビズ〜♡
J「こっち(厨房)入ってみる?」
K「ノノノノノン!そんな神聖な場所に入れません。ここで十分!」
と、久しぶりにお邪魔したにも関わらずとてもサンパに迎えてくれたお二人は、私の中ではパリのガストロノミー界では最強の二人組。
料理の美味しさ度、面白さ度、イケメン度いずれも最強♡
そんな二人の元気そうな様子を見てこれから始まる料理に期待が高まりました。
まずはシャンパンで乾杯し、グジェール(左奥)とバルバジュアン(右)をつまみながらメニュー検討。
バルバジュアン(Barbagiuan)とはモナコの餃子という言われる郷土料理で、これはリコッタとほうれん草の入った揚げ餃子みたいな感じでした。
ガーリックの効いたアサリ(左)とユタビーチの牡蠣にズッキーニのフリット載せ(右)はちょっと中華風の味付けで。
こちらに以前お邪魔した際はアラカルトメニューもあったのですが、どうやらそれは無くなったようで料理はコースのみ3本。
お料理は真ん中のコース、お酒はワインペアリングをチョイス。
パンがワゴンで登場。
バゲットは事前にカットしてしまうと乾いてしまうのでやはり食べる直前にカットしてもらうとその美味しさを存分に味わえる。
こうして用意される数種類のパンは16区にあるお店(名前失念)のものだと仰っていたけれど、
感激的に美味しいのは、こちらのレストラン自家製のブリオッシュ。
私に中ではNo.1ブリオッシュ☆
前菜は左上から時計回りにイカとアンチョビ、グリーントマトとイカ、ジャガイモにマグロの心臓のスライス。
いくつか写真は取り忘れましたが、この日のお料理はアミューズからデザートまで含めて20品ほど。
それらが一皿ずつサーヴされるのではなく、前菜、魚料理、肉料理、デザートとそれぞれが小さめポーションで3、4皿を一斉にテーブルに並べるというスタイル。
なのでどの順でどう食べるかも自由、給食のように三角食べもOK?!
私の視線の先のムッシュは大きめのお皿に集めてワンプレート状態で召し上がっていました。。
美しく、美味しくて唸ってしまった魚料理は、イシビラメにたっぷりのキャビアを載せた一皿。
そして左サイドにはマッシュルームスライスで覆われたイシビラメの肝と縁側のお皿、
右サイドには紫アスパラとズッキーニと苺の野菜料理が並べられました。
美味しく食べている最中、
夫「あのさ、前から言ってるけど俺はその羽織りもの、ストールが嫌いなんだけど。それ無いとダメなの?」
K「・・・」
夫「せっかくドレスだ、ワンピースだって着てもデザインが全然見えないんですけど」
K「ま〜言いたいことはよくわかる。私もこれじゃデザインが死んでるとは思う。でも寒いんだもん!」
夫「だったら袖のあるもの、暖かい格好でくれば?」
K「それは嫌」
夫「・・・。ついでに言わせてもらうと時々見かける透けた羽織りもの、アレはなに?」
K「あー、羽衣天女ね。あれはドレスのデザインを消さずに防寒できる代物。あの一枚の有る無しでも体感温度違ってくるから」
夫「とにかく、せっかくのドレスならバーンと見せてなんぼ」
暑がりの夫には理解できないであろうなオサレと寒さ問題である。。
そんな話がひと段落したところで肉料理登場。
鴨肉にアンチョビを載せて☆
両サイドには鴨肉とジロール茸のニョッキ(上)となすのロースト(下)。
いずれもとろける美味しさ。
夫「ケーコさん、ここでアレ頼んでもいい?」
K「は?」
夫「来る前に話してたやつ♡」
羽衣天女話から一変して目がハートになってる?!
K「まさか、アレ?」
夫「すみません、お願いしまーす♬」
猫なで声で夫が許可を乞うたのは1杯100ユーロ(!)のボルドーワイン Chateau La Mission Haut-Brion 1996年だった…。
このレストラン(&この素敵な建物)のオーナーはボルドーの有名なDomaine Clarence Dillonも所有していてワインリストにはHaut-Brion以下煌びやかなワインがずらりと並び、蔵直出しの保存状態のいい熟成ボルドーワインが楽しめるのも魅力。
夫「うーわ、96年、やっぱりすごいよ! ケーコさんも頼んでいいから」
K「いいです、私は。普通のラングドックあたりで!」
夫「君さ、普通って言い方はどーよ。ここのワインに普通はないよ」
夫「それにしても美味い♡」
そんな極上ワインが残り少なくなったところでチーズカートがやってきた。
お互い似たようなものを選んでしまったけれど、いずれのチーズもその熟成度はパーフェクト。
いつ食べるの?今でしょ!しか有り得ない。
「最後に甘めの特製デザートワインいかがでしょう?」
夫「もちろん!」(←完全にご機嫌な世界にトリップしてしまった)
デセールはまずは4品。
左上から時計回りに苺ソルベ&カリソン、きゅうりのパンナコッタ、チェリー&アーモンドクリーム、苺&ギモーブ。
そして濃厚で満足度100パーセントな塩バターが効いたチョコレートケーキ♡
最後にエスプレッソとともにいただいたマカロンは極繊細で、あっという間に口の中で消え、美味しい余韻だけを残してくれました。
久しぶりにいただいた最強の二人が創り出すクラランスのお料理に感動しまくりの夜でした。
ARCHIVE
MONTHLY