
パリ8区☆Église de la Madeleine
<パリブログ:Paris Quotidien>
ケーコ的パリ再発見な歴史散歩。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/passage-puteauxgalerie-vivienne.html )
初めて訪れたのは、21年前。
って、そんなに前なのか...と愕然としたのは、パリ8区にある『Église de la Madeleine』(マドレーヌ寺院)。
日本からの家族・親戚、友人がパリに遊びに来た際に時々案内はしていましたが(寺院の周りはグルメ&ショッピングスポット)それも一巡、二巡としてしまい、ここ何年も中に入る機会はありませんでした。
高さ20mのコリント式円柱が52本ずらーっと並び、正面には彫刻の巨大な三角破風。
初めて見た時は、「パンテオン@ローマ?!」「パルテノン神殿!?」のようだとその神殿ぶりに驚きました。
でも中に入ると、天井画や祭壇があり、おもいきり「教会」仕様。
その外観と内装のギャップがすごく面白いのに長年訪れない間にすっかりこの中の様子を忘れていました。
ここ、こんなに華やかで美しくて綺麗な教会だったっけ?!
という新鮮な気持ちでの再訪問、再発見となりました。
その建設ストーリーは波乱万丈で、1764年にルイ15世が「聖マグダラのマリアを祀る教会を作ろう!」と着工したのが始まり。
ところが フランス革命で工事ストップされ、建物は未完成のまま放置。
ナポレオンが「いや、教会じゃなくて"フランス軍の栄光をたたえる神殿"にしよう!」と計画変更。
が、ナポレオン失脚後、再び「やっぱり教会に戻そう」と路線変更。
つまり教会 → 軍神殿 → 教会という三段変化の結果、世界でも珍しい古代ギリシャ神殿風のカトリック教会として完成したのは1842年。
主祭檀は、Carlo Marochetti(カルロ・マロケッティ)による『聖マグダラのマリアの歓喜』像。
美しいマリア像を見上げると、ドラマチックな「最後の審判」がパーっと視界に広がる。
なんだか自分もその場で審判を受けるような気持ちに。。
改めて入口正面の「最後の審判」の彫刻、銅の扉には「十戒」のレリーフ、中に入るとすぐに聖母マリアの婚礼像やキリストの洗礼像が置かれ(他にも色々)、こんなにも美術作品があったことに改めて感心してしまいました。
え、これは...!と前のめりで見入ってしまったのは、「マグダラのマリアの遺物」。
どの部分か詳しい説明がなかったのですが、そこそこ太い骨。脚?
自然光が優しく降り注ぐ天井。
この人、このポーズといえば言わずもがなな☆
Aristide Cavaillé-Coll (アリスティッド・カヴァイエ=コル)によって建造されたパイプオルガンは、フランス屈指の音色だとか。(聴いてみたい!)
あのショパン(Frédéric François Chopin)の葬儀は、このマドレーヌ寺院で行われたそう。
しかもその時モーツァルトの「レクイエム」が演奏されたと聞くと、その光景を妄想すると、頭の中に合唱メロディが...♬
交通量の多いエリアなので近くに来てもわざわざ道を渡って入らなかったマドレーヌ寺院なのですが、こんなに素敵なのだからもっと細部も鑑賞したく、今後はぶらっと気楽に立ち寄りたいと思います。
*****A Little Side Note*****
日本発は和食チョイスの機内食。
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