Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリ8区☆La Galerie Dior(ラ・ギャラリー・ディオール)Vol.1

体調万全、満を持してな気持ちで行ってきました『La Galerie Dior』(ラ・ギャラリー・ディオール)

その場所は、昨日のブログに記したパリ8区、モンテーニュ通り(Avenue Montaigne)30番地のある『DIOR』(ディオール )本店を正面に見据えて左側奥。

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も〜〜っ!(興奮)

言葉にできない感激を味わいまして、久しぶりに全身の毛穴が開き(全然美しい喩えじゃないわね…)パリモードの真髄を、夢のある美しい世界を、全身で感じる体験でした。

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写真、動画を撮りまくり。

以下ブログにアップするものは取捨選択したつもりですが、それでもかなりな枚数に…。

という訳で、興味ない人はスルーで、好き方はどうぞご一緒にシェアしてください♡な気持ちで、今日と明日に渡りその様子をアップしま〜す。

入館してまずお目見えするのが螺旋階段の壁に沿った、ミニチュアドレス約450点、アクセサリー約1400点のディオラマ。

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最初に言ってしまいますが、鑑賞後に痛感したのが、それぞれの作品はもちろんですが、それらの見せ方の素晴らしさ。

約2000㎡のスペースがテーマ別に13の空間に区切られ、約130のクチュール作品、30点のイブニングドレス、約200点のアクセサリー類、ムッシュ・ディオールの執務室の再現、初公開アーカイブ資料等々が映像が流れるように、わかりやすく、観やすいのです。

その順路も大変よく、観終わると夢の“アトラクション”を体験したかのような気持ちになりました。

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さ〜っ、それではそんな夢の世界へGo♬(ごく私的感想と共に)

最初に出迎えてくれたドレスは、やはりこれ「Tailleur Bar」(バースーツ)。

繰り返し何度も見ていてるこの代表的ドレスですが、対面する度に、美しい服・美しい体とは、くびれたウエストがあってなんぼ!(と思う)

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最初のコーナーでは、ムッシュ・ディオールのバイオグラフィー、クロノロジーを資料と作品で追う。

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このへんは過去の何度かの展覧会や比較的記憶に新しいところでは、5年前のMusée des Arts décoratifs(装飾美術館)で開催された“Christian Dior, couturier du rêve”(クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ展)の経験もあったのでサクサクとテンポよく観ました。

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-763.html

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制作の早い時期から花柄が用いられていたことも改めて知ったり。

それはムッシュ・ディオールが幼少期に自然豊かで美しい花々に囲まれたノルマンディーで過ごした影響でしょうか。

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首まわりあったかドレス。

今すぐこれ着たいんですけど!

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ゴホゴホゴホ、ゲホゲホ、ゴホ〜っ!!

その咳の音に思わず後ろを振り返る…。

すっかりノーマスク生活に慣れてしまったのですが、ものすごくヘビーな咳をする人が。

マスクしよう!とバッグを探るも無い。忘れたらしい…。(つい忘れるほどの生活ぶりです)

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この日、館内では何人かの人がマスクをしていましたが、肝心のゴホゴホと咳が止まらぬマダムがノーマスク…。(オイオイ!と思うことは茶飯事@パリ)

そう思うとやはり可能な範囲で自衛すべく、マスクは常にバッグに忘れずに入れておこうと反省しました。

静かな展示室に響き渡るゲホゲホが気になって、このへんの記事はゆっくり読んでいられない…次へ急ぎました。

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ムッシュ・ディオールが亡くなった後の6人の後継者デザイナー達のオートクチュール作品が暗めの室内にポッと花が咲くように。

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その6名のデザイナーは誰でしょうか?なクイズが出たら早押しピンポンな自信あり!

Yves Saint Laurent(イヴ・サン=ローラン)

Marc Bohan(マルク・ボアン)

Gianfranco Ferre(ジャンフランコ・フェレ)

John Galliano(ジョン・ガリアーノ)

Raf Simons(ラフ・シモンズ)

Maria Grazia Chiuri(マリア・グラツィア・キウリ)

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暗めの部屋を出た途端、パーッと視界が広がり明るくなりました。

見覚えのある邸宅の背景、それはムッシュ・ディオールが子供時代を過ごしたGranville(グランヴィル)の庭園をイメージした展示スペースでした!

と、くればフラッシュバックするのは、3年前に訪れたノルマンディー地方の港町グランヴィルにある『Musée Christian Dior』(クリスチャン・ディオール美術館)を訪れた日のこと。

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1064.html

グランヴィルの美術館もととても素敵、ディオールファンならば必見です!

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歴代デザイナーたちの代表作。

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バックコンシャスなドレス好きなので、ついドレスはバックスタイルが気になります。

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この展示ルームの中で個人的に一番好きだった、欲しくなったのは、マリア・グラツィア・キウリによるこのドレス。

右肩からデコルテの魅せ方、そしてドレスとマニッシュなハットとのバランスに悶絶♡

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どの角度からも美しい。

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ムッシュ・ディオールの執務室を再現。

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ここでちょっとこのギャラリーを含む本店全体についてざっくり触れておきましょう。

現在本店である建物は、クリスチャン・ディオール氏が1946年に最初の店舗を開いた場所。

6階建て約10000㎡メートルの広さ、かつては伯爵が住んでいた邸宅だったそう。

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その建物を2年以上をかけ、建築家Peter Marino(ピーター・マリノ氏)が中心となり、今年3月にリニュアールオープン。

ブティックの他にオートクチュール&ハイジュエリーのアトリエ、レストラン、カフェ、庭園、更には宿泊施設、そしてこのミュージアムのようなギャラリーを備えた一大施設としてリニュアールオープン。

いやはや、なんとも見応えと訪問のしがい、ショッピング甲斐(!)のある場所です。

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話ををギャラリーに戻しまして、執務室に続く部屋には壁には映像、床下を使った展示。

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その床下を覗き込むと、その部屋はオートクチュール・コレクション前のモデルたちの支度部屋の再現でした。

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これまた小さくミニチュアなのですが、細く作り込まれていて面白い。

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かつて本店で行われていたショーの様子を再現したスペース。

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奥には椅子が並べられ、マネキンが本物モデルのように迫ってくるような臨場感。

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ショーの最後を飾るウェディングドレス、マリエ(robe de mariée)。

もう自分が嫁に行くことはないだろうが、いくつになっても純白ドレスにはトキメクものだな…♡

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ちょっと離れたところに座ったパリマダムたちが「マニフィークっ!!」(素晴らしいわね)と興奮気味のトーク炸裂中。

じゃ、私も招かれた妄想で隅っこの椅子に。気分はアナ!(Anna Wintour)

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じっくり鑑賞後、「今回のショーも良かったわね!」(妄想止まらず)なんてつぶやきながら次の部屋へ。

制作にも影響を与えたと思われる絵画や彫刻などアート作品との展示。

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個人的にはこの1枚、

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そしてこのドレスに一目惚れ。

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透けるレースに市松模様のドレスもふんわりと着心地軽そうね♬

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真っ白に世界に変わった展示室は、夢のアトリエコーナー。

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壁一面に飾られたその純白トワルの様子は昨日のブログにアップした現在工事中の建物(DIOR BEAUTÉ)の実写版。

やはり2Dより3D!

型紙だと思っていたこれらは、ここに来て洋服を仕立てる際の試作品であることを知りました。

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素敵なドレスが生まれる様子を肌で感じる。

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というのも、その場所でお針子さんがデモンストレーション中。

マダムたちの質問にも気楽に答えてくれるお針子さんの指は、魔法のように動いていました。

フランス発祥の特殊なカギ状の針を使った「リュネビル刺繍」というものだそうですが、なんたってボタンつけも四苦八苦な不器用人間ケーコには質問などちっとも浮かびませんでしたが…。

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という訳で、ここまで13の展示ルームのうち6つまで観てきました。

続きは明日☆

そしてBon Weekend(^o^)/

<info>
La Galerie Dior(ラ ギャラリー ディオール)
11 bis rue François Ier, 75008 Paris, France
 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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