
パリ9区☆Passage Jouffroy
<パリブログ:Paris Quotidien>
パリの歴史再発見散歩として久しぶりに屋根付き小道商店街のpassage(パサージュ)へ行こう♬
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ナポレオン1世とその甥のナポレオン3世が推進したパリの都市改造で、二人のナポレオン時代にたくさん作られたパサージュ。
まずは9区にある『Passage Jouffroy』(パサージュ・ジュフロワ)へ来てみたらなんだかとても懐かしくて!
日本からパリに友人、親戚が遊びに来た際に天候を気にせずに歩け、19世紀の雰囲気を今に伝えるそのレトロシックな様子が素敵で度々訪れてきた場所ですが、自分だけでのんびり歩くのはちょっと新鮮☆
Passage Jouffroy(パサージュ・ジュフロワ)は、1847年に鉄とガラスだけで建てられた最初のパサージュで、その金属構造は当時の最先端技術の証。
鋳鉄の柱が床を支え、ガラス天井まで高く伸び、その天井からの光が明るく開放的。
よく来ていた頃と比べるとやはりお店の入れ替わりはあるものの、ずっと続く老舗店は健在。
19世紀末からブルジョワ階級の社交アイテムとして重宝されたステッキや傘を扱い、現在も医療用からコレクション向けまで幅広い品揃えのステッキ専門店「Galerie Fayet」。
傘好きとしてしては気になるお店♡
1849年創業、アンティーク玩具とミニチュア専門店「Pain d'Épices」。
アンティークなオモチャはまたパリらしく素敵なので使わなくなってもオブジェとして飾っておきたいようなものが色々。
でもきっとリアルに子育て中は、そんなこと言ってられないのかも?!
ミニチュアなブランドバッグ&シューズ。
ちゃんとレザー?!なかなか精巧にできてる感じで、お値段もそこそこ。
フォトスポットとしても有名で、歴史的建造物に指定されている木造ファサードの「Hôtel Chopin」は、パリで最も古いホテルのひとつ。
19世紀のロマン派を代表する文豪ジョルジュ・サンドと作曲家フレデリック・ショパンは、このパサージュでこっそり手紙をやり取りし、逢瀬を重ねていたのがこのHôtel Chopinだそう。
他にも何かこのパサージュに何か逸話やおもしろエピソードはないのかな?と、ちょっと調べてみました。
1851年、400,000フラン相当の金塊を賞品とするロト抽選会がここで開催され、金塊はアーケード内のショーケースに展示されました。
が、しかし実際には当選者に渡されることはなく、詐欺事件として大騒動に。
集まった群衆の興奮と裏腹に、金塊は"幻"だったという金塊スキャンダル。
金塊くじスキャンダルの後、その会場跡には「Buffet Américain」と呼ばれる立ち食い形式の食堂がオープン。
アメリカから持ち込まれたそのスタイルは、固定メニューをカウンター越しに素早く提供するという、まさにパリ初のファストフード先駆け。
構造的にはオープン当初から床下に蒸気暖房が仕込まれて、通路の床にある鉄製のグリルから熱風が吹き出し、凍えた人々がその上で温まっていたそう。
パリの真冬の底冷え、ハンパないですもんね〜。
そしてPassage Jouffroy(パサージュ・ジュフロワ)といえば、オープン当初から大人気で1882年から現在まで営業している蝋人形館「Musee Grevin」(ミュゼ・グレヴァン)があります。
昔一度行ったきりですが、またいつか機会があったら...。
19世紀の社交文化やパリの人々の日常に思いを馳せながらの久しぶりのパサージュ散歩@Passage Jouffroy(パサージュ・ジュフロワ)でした。
*****プチっとトーキョー*****
ツヅジが綺麗。
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