
フランス国立図書館:BnF-Site Richelieu☆Vol.1
<パリブログ:Paris Quotidien>
長らくの改修工事が終わったと聞いて(2011年から12年の歳月と2億6130万€をかけて22年9月に全面改修オープン)以来ずっと行ってみたいと思っていたパリ2区にある『Bibliothèque nationale de France』(フランス国立図書館)Site Richelieu(サイト リシュリュー:リシュリュー館)へ。
K「国立図書館行きます。登録無しで一般人が自由に入れるスペースもあるからゆっくり本を眺めて欲しい本があったら後でAmazonで!」
夫「図書館って13区の?ミッテランの?そこは昔行ったことあるよね?」
(関連記事→https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/bnf.html)
K「恥ずかしながら私も国立図書館=ミッテラン館と思ってたんだけど、パリにはフランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France, BnF)の拠点がいくつかあって、それぞれ専門分野や機能が違うらしいんだな」
そんな話をしながらやってきた「BnF-Site Richelieu」(リシュリュー館)。
K「ここは館内にあのRose Bakely(ローズベーカリー)も入ってまーす」
夫「キャロットケーキ食べたい」
K「それは後で」
まず最初の目的は、メインエントランスからすぐのSalle Ovale(楕円形閲覧室)。
入った瞬間、うわ〜っと素敵!と感嘆ため息♡
巨大モダン建築のSite François-Mitterrand(フランソワ・ミッテラン館)がBnFの本部で、印刷資料、現代の書籍・新聞・雑誌などが中心なのに対して、ここSite Richelieu(リシュリュー館)は、写本、古文書、地図、版画、写真、コイン、美術関連などがある、いわば歴史・芸術・宝物の殿堂。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/230430-nouveaux-lieux-01.html)
この楕円型閲覧室は、一般に開放されているので(無料&予約不要、貸出不可)誰でも入館して読書や作業が可能なのです。
天井が高く、抜群の開放感。
その建築は、Henri Pascalら複数の建築家によって引き継がれながら完成したそうで、長い工事期間と高い技術が求められたことから「図書館建築の奇跡」とも称されているそう。
長さ43m、幅32m、高さ18mの壮大な楕円形ホールは、天井は連続したカーブを描き、ドーム状のガラス天井は何とも美しい。
自然光がたっぷり入り、柔らかく明るい空間☆
壁面360度を囲むように3階建ての円形本棚が囲み、本棚には文学、歴史、美術、哲学、漫画など2万冊を要する書籍が並びます。
オープンアクセス、これを誰でも自由に本を手に取って読めるなんて!
見入るほどに天井や柱には繊細な装飾が施され、落ち着いたベージュと金色の色彩がエレガントでうっとりする。
中央に並ぶ木製の読書机と緑のランプがクラシカルな雰囲気を醸し出し、芸術的なディティールの空間はまるで美術館のよう。
シーーーン。
図書館なので当然とても静か。この静けさがとても心地よい。
勉強、仕事、読書をしている人たちの邪魔にならないように静かに閲覧室の外側を一周。
私の語学力では難しい本は読めませんが、比較的読みやすそうなエッセイ、絵本、写真集なども豊富で、そのラインナップが面白い!!
こんなに素晴らしい図書館が自宅近所にあったら通いたくなります。
自宅以外、スタバなどで勉強などができない私でもここなら!と思えました。
音声コーナーもコージーで居心地よし!と、ここでしばらく過ごすことに。
これまで音声で本を聴いたことはないのですが、もし推しの彼が朗読してくれるようなものがあればそれは聴いてみたい♡
フランス人なら〜、Lucas Bravoが読んでくれるなら毎晩聴きたい!(即効寝落ちだろうけど)
とにかくここは、空間そのものが美しいためパリの穴場のミニ美術館、知の円形劇場といった風で、ずっといたい気持ちになれる図書館でした。
さて、しばらくSalle Ovale(サル・オヴァル)で過ごした後は、館内のミュゼ(美術館)へ。
そこへ続く螺旋階段がカッコよく美しくて!
明日に続く(^_−)−☆
5, rue Vivienne / 58, rue de Richelieu 75002Paris
*****A Little Side Note*****
空に上がると感じます、東京はBig Cityだ!
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