
サン・ルイ島のDEPOT NICOLAS☆歴史を想う
☆パリブログ☆
パリ市内のあちこちにある大手ワインショップチェーン『NICOLAS』(ニコラ)。
暮らすアパルトマンから半径1キロ以内に何軒あるだろう…?
パッと思いつくだけでも3軒はあるかな〜。
とにかく身近なのでスーパーでの買い物帰りのワイン調達で気楽に立ち寄っています。
そんなニコラですが、サン・ルイ島を歩いている時に気がついた店舗は、ご近所店とちょっと違う?!
ファサードに「DEPOT」(デポ)。
「DEPOT」と見れば、私の身近単語としては「dépôt-vente」=「委託販売」。
新品からセカンドハンドなファッションアイテムをお得に求めることができ、パリにはお店が多いのでパトロール中にちょこちょこチェックしています。
ニコラでデポ?古酒ワインの委託販売じゃないよね〜と、思わずお店をチェック。
ほどなく単に私のボキャブラ不足、その疑問は解消。
「dépôt」には「倉庫、保管所、預り所」な意味があり、その昔この場所(サン・ルイ島)この店舗は、ニコラのワイン倉庫だったそう。
フランス国内のワイン産地からセーヌ川を使って船でパリ市内に運ばれて来たワインをまず倉庫に保管するにあたり、それがこの場所だったと。
今ではパリの中でもかなり地価が高いサン・ルイ島なので、他のワイン業者はもっと土地代の安い郊外へ倉庫を移したそうですが、老舗NICOLAS(ニコラ)はまだその場所を保ち、こうして店舗として営業していることを知りました。
な〜んて知ると、これまで抱いていたコンビニ感覚ショップに新たに歴史や風情を感じます。
改めて創業時期を確認すると、1822年。
日本史では江戸時代後期(シーボルト事件、大塩平八郎の乱とかあった頃)で、今日までどんどん店舗を増やす中で、ワインを広く誰にも身近なものにしていった企業のひとつだろうと思います。
という訳で、サン・ルイ島のニコラショップで2本ゲット。
どんなお料理にも比較的合わせやすいオレンジワイン 。
干し桜海老のパスタと一緒に美味しく飲みました。
それからこの日、ニコラの後に訪れたのが、「Maison Moinet」(メゾン・モワネ)。
温泉保養地として有名なVichy(ヴィシー)で1852年に創業したコンフィズリーですが、今ではサン・ルイ島と言えば!なお店のひとつ。
かわいいブルーのギンガムチェックがアイコニック。
ミントやレモン味のタブレット、Pastilles du bassin de Vichy (パスティーユ デュ バッサン ド ヴィシー)は、定番お土産。
サン・ルイ島ののんびりした雰囲気の中にあるこちらのお店は、時間がゆっくり流れているように感じられ、タイムスリップしたみたいな気持ちなります。
歴史あるものは消失・焼失してしまうと2度と取り戻せない…そう思うと大切に守らねば、未来に繋げ残していかねば…と思うことが色々様々に感じる今日この頃です。
*****おまけのNY*****
チョコレートテリーヌにチョコレート、ストロベリー、キャラメル、バニラ、お好きなアイスをどうぞ。
と言われて、バニラをチョイス。
主役にも脇役にもなるバニラアイスが大好きになったのは、いつからなのか…。
子供の頃の夏の暑い思い出と言えば、家族みんなで楽しんだアイスクリームタイム。
私と弟がガリガリ君、パピコ、ピノなどの争奪戦をしている傍らで母と祖母はバニラか小豆。
なんでそんな地味で美味しくない(←当時はそう思っていた)アイスを選ぶのか…子供に遠慮してる?!と疑問でしかなかったけれど、今じゃ私もバニラか小豆。
機内でもバニラ一択。
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