
箱根ラリック美術館☆Lalique et la danse
Yさん、Jさんと一緒に『箱根ラリクック美術館』へ。
ちょっと前に来たように感じたものの、実際は十数年ぶり。
実に久しぶり!
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51971505.html )
神奈川県の箱根仙石原にある、フランスの著名なガラス工芸家でジュエリーデザイナーでもあったルネ・ラリック(1860-1945)の作品を専門に展示しており、ラリックのガラス作品やジュエリーを中心に、彼が手がけた装飾品やデザインの美しさを堪能できる好きな美術館のひとつです。
が、花より団子?!まずは、ランチ。
お庭の眺めも素敵なカジュアルフレンチレストラン「Restaurant Emoa」(レストラン・エモア)へ。
スープ、サラダ、パンに選べるメイン料理がセットになったエモアランチセットをいただきました。
こちらの美術館では、ラリックの代表的なアール・ヌーヴォーとアール・デコの作品が豊富に展示されており、ジュエリーやガラス製品のデザインにおける独創性と芸術性をじっくり鑑賞することができます。
また、ラリックの作品に見られる繊細な技術と華やかな装飾の表現からは、当時の文化や社会、彼のデザイン哲学に触れることができます。
<羊肉の赤ワインソース>
また館内には、「オリエント急行の車両展示」もあり、実際にラリックが装飾を担当した豪華列車「オリエント急行」(1929年製)の車両が保存されています。
そこで優雅にティータイムを楽しむこともできます。
それは当時、パリと南フランスを結ぶ「コート・ダジュール特急」として使用された実物の車両。
今回は時間がなく伺えませんでしたが、次回は是非。
<骨付き鶏もも肉のコンフィ ソースシャンパーニュ>
美術館に来て、そこに併設されたレストランが美味しいとなんだか得した気分で嬉しくなります。
心もお腹も満たされる〜的な。
今回のこちらのレストランもそんな美味しいお料理でした。
<サーモンとキノコフリット>
さて、ただいま箱根ラリック美術館では、企画展「ラリック✕ダンス」を開催中。
ルネ・ラリックとニジンスキー、ロイ・フラー、イサドラ・ダンカンなどのダンス界の改革者たちとの関係をテーマにした展覧会でした。
また常設展は圧巻の作品数ですが、残念ながら館内は一部を除き撮影禁止。(昔は撮影OKだった気がするけれど)
以下の作品画像はパンフレット(企画展:ラリック✕ダンス)からの抜粋です。
<香水瓶:牧神の接吻モリナール社>
優雅で幻想的なダンスの動きが織り込まれており、ラリックがどのように踊りの美しさを造形に取り入れたのかが感じられます。
動きやリズムを強く意識したデザインが際立っていました。
特に、女性のしなやかな動きや衣服の流れをガラスという硬い素材で表現する技術は、彼の卓越した職人技と美的感覚の高さを物語っているようでした。
<ダイニング用センターピース 火の鳥>
ラリックのダンス文化への関心や、当時のモダンダンスやバレエへの影響も深く感じ取れました。
本展ではラリックの作品が単に美術作品としてだけでなく、ダンスという動的な要素を視覚的に体現したものとして再発見する良い機会となりました。
<ブレスレット 踊る女性たち>
最後に撮影OKコーナーでホッと一息。
目の前にはモネの世界が広がりました。
何度訪れても感動するフランス・ノルマンディー・ジヴェルニーにある印象派画家の巨匠、クロード・モネが人生の後半を過ごしたあの家、あのお庭を思い出し、気持ちはフランスへ。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/ancien-hotel-
オリエント急行に乗って箱根からコート・ダジュール、そしてパリ、最後はノルマンディーへ。
そんな妄想も広がった久しぶりの箱根ラリック美術館でした。
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