
ダニエルのLe Coucou☆
自分のことじゃないのでなんですが、、アメリカ在住の夫の妹ちゃんはすごいんです!
ハーヴァード大卒のお医者さんでマサチューセッツ工科大学で生物物理学の修士学位も同時に取得。
クラストップの成績で卒業するなどその武勇的学業成績は色々聞いてるのですが、本人からはそれにまつわる自慢話は一度も聞いたことがありません。
私の親友がシカゴで出産することになった時も親身に相談に乗ってくれ、いつだってニュートラルで誰にも分け隔てなく、パー子な私にも温かい人。
本当にこの夫の妹なのか?!と思うのよねぇ(独り言)。
そんな義妹夫婦とSOHO(ソーホー)にあるフレンチレストラン“Le Coucou”(ル・クク)へ。
こちらも2016年のオープン以来、瞬く間に超人気レストランとなった一軒。
ここでエグゼクティブシェフを務めるのが、パリで出会ったシカゴ出身のDaniel Rose(ダニエル・ローズ)。
このブログでは何度もアップした今は無きパリのレストラン“ Spring”のダニエル!
その出逢いは、彼がたった一人でモンマルトルの一角で始めた小さなレストランでした。
そもそも彼がパリに来た理由は哲学を学ぶためだったそうですが、フランス料理の世界に魅せられ、名店で修行し、自分のお店をオープン。
一人で始めたレストランはすぐに人気となり、お店を拡大移転。
お邪魔する度に、ちょっと控えめにシャイな話し方でポツポツ語る新しい展開プランを聞く度に聞いてる私達がワクワクしたものです。
チャンスに照れず、失敗を恥じず、今だ!と感じた時に勇気を持って踏み出し、道を開き成功した人はキラキラしている。
私から見るとダニエルもそんな一人。
今はパリにある2軒のレストランとNYを行ったり来たりする忙しくも充実の生活を送っているようで、今回ニューヨーク滞在中Le Coucou”(ル・クク)での再会も楽しみにしていたのですが、彼の奥様マリー・オードがエグゼクティブシェフの“La Mercerie”(ラ・メルスリー)でも触れましたが、急遽家族でパリに行くことになったそうで今回は会えませんでした。
テーブルに着くと、そんなダニエルからシャンパンのサービス。
そして間髪入れずにパリのグルメストリート名のついた卵のジュレ「マルティール通り風」がテーブルに。
「こちらもダニエルからです」と、メートルテル。
Wow、ありがとう ダニ〜っ!
キャビアたっぷり、金箔キラリ☆
美味しい!!
更に雲丹が乗ったムール貝のエスカルゴ風もサービス。
ローズファミリーに会えないのは残念だったものの、いきなりのサービス色々な心遣いに感謝感激で始まったディナー。
人とのご縁、好い出逢いは宝物。本当に大事にしたいものです。
ところで、こちらのレストランにはコースメニューはなくアラカルトのみ。
なので既に二皿いただいこともあり、前菜として数品プラスして4人でシェア。
メイン料理を各自一皿ずつオーダーすることに。
フランスの伝統料理 poireaux vinaigrette(ポワロー ヴィネグレット)、ポワローネギをヴィネガーマリネしたお惣菜料理をヘーゼルナッツも載せてLe Coucou風に。


ダニエルがパリに持つレストランの一つBourse et La Vie(ブルス・エ・ラ・ヴィ)の名前を冠したオマール料理にも惹かれたけれど、
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/2la-bourse-et-la-vie.html)
こっち!
ドーバーで食べたより美味しかった(!)な迫力のドーバー・ソール。

サイドメニューのポテトグラタンはみんなでシェア。
Cotes de Provence(コート ドゥ プロヴァンス)と名付けれた鳩料理♡
こうしていくつかの料理にはフランス、パリの地名がつけられ、いずれも馴染みのある響きばかり。
K「これ、スペイン風snapperだって。snapperってなんだっけ?」
夫「スズキ。red snapperなら真鯛ね」
K 「シーバス(sea bass)じゃないの〜」
私にとってダニエルのお料理で特に思い出深いのがラパン!=ウサギ。
お鍋の中にはラパンのいろんな部位が。
そしてデザート。
え、なになに??
「こちらもダニエルからサービスです」とな。
と、メートルドテルな彼が炎を注いで完成☆
燃えてる〜。
コアントローが香るメレンゲケーキ。
チョコレートムースケーキ、
ベリーケーキをいただきました。
会えないにも関わらずダニエルの心遣いがどこまでもありがたく、久しぶりに4人で囲んだテーブルは最高に楽しく美味しいディナーでした。
K「それにしてもYさん(義妹)はいっつも謙虚だけど評判のお医者さんなんだよね。新聞記事になってるの読んだもん。」
夫「何相談しても、大丈夫死なないよ、としか言わないけどな〜」
そんな彼女はやっぱり私の尊敬する女性です。
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おまけのパリ。
夏は人でいっぱい、椅子は争奪戦ですが秋が深まるほどに人が少なくなる公園。
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