
LOUVRE COUTURE☆ルーヴルで初ファッション展 Vol.1
今年パリでは、ワクワク楽しみなファッション展が目白押し。
只今、Musée du Louvre(ルーヴル美術館)で絶賛開催中の同館初のファッション展『 LOUVRE COUTURE. Objets d'art, objets de mode』(ルーヴル・クチュール:美術品とファッション展)へ行ってきました。
のっけから素敵なモノトーンのChristian Diorのドレスにドーパミンがっ♡
いきなりこの調子じゃ本展を見終わる頃にはどうなってしまうのか!?と期待マックスに胸を膨らませてGo!
2025年1月24日から始まったこの「LOUVRE COUTURE」展は、今年7月21日まで開催される特別展。
ルーヴル美術館が誇る歴史的美術品とオートクチュール、プレタポルテはじめとした伝説的・現代的なクチュール作品を並べて展示すると言う試み。
あれは、たぶん!
と、ビザンチンなモザイクの向こうに見え、近づいて納得したのは、Dolce & Gabbanaのキラキラモザイク感のミニドレス。
Dolce & Gabbanaと言えば、グラン・パレで開催中のDu Cœur à la Main: Dolce&Gabbana展も記憶に新しいところ。個人的にはこちらも大変オススメのファッション展です。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/vol2-4.html )
さて本展の概要は、ビザンチン時代から19世紀までの歴史的な装飾美術品と、ディオール、バレンシアガ、ジバンシィ、シャネル等々の45のメゾンから貸し出された伝説的なピースから現在に至るまでの著名なデザイナーによる現代ファッション作品を組み合わせて約100点(厳密には99点?)展示。
せっかくなら99点全部観ますよ、当然ですよ!なノリで鑑賞は楽しく進みました。
99点全てアップしたいところですが、見てくださる方も疲れますよねぇ〜と言う訳で、特に印象的だったものを(^_−)−☆
前半コーナーの中では一番好きだったのが、こちらのYves Saint Laurentのベルベットのロングドレス。
シンプルながら流れるドレープとオフショルダー周りのビジュー使いにうっとり。
着る人を選ぶドレスに憧れます。
普段このセクションは、ルーヴル美術館の中では比較的空いていて素通りがちなのですが、こうしてドレスと一緒に展示されると自然とマッチした世界観にドレスとのハーモニーが感じられ、見過ごしていた美術品も改めてじっくり鑑賞することとなりました。
ゴシックな彫刻を思わせるタフタなドレスは、Charles de Vilmorin。
知らないメゾン、デザイナーはほとんどなかったのですが、これは初耳、初見!とメモしたのがレバノンのファッションデザイナー、クリエーターRabih Kayrouz氏の作品(左)。
メタリックなざっくりニットにシフォンのマキシスカート合わせのバランスは、今すぐにも真似したいシルエット。
これはまた今までにない(体験したことがない)、壮大なコレクションを誇るルーヴルだからこそ叶えられる過去と現在の芸術表現の対話といった感じで、感嘆、ため息、憧憬の連続、繰り返し☆
かなり金ピカではあるけれど、ある意味新しさよりもクラシックな魅力を感じたゴールドの甲冑は、Mugler。
タペストリーをバックにしたFENDI、かっこいい〜♡
レース、刺繍、プリーツ、ドレープといったクチュール技法を至近距離で鑑賞できることも贅沢。
その被り物、ちょっとカワイイんですけど♡
私が被ったらクリスマスの笑いを誘うトナカイでしかないけれど、ランウェイを歩く12等身なモデルちゃんが被ったらキュートで可愛いのでしょ〜なJC de Castelbajac。
前半コーナーで着てみたい!と思った1着は、こちらのCHANEL。
ドガ(Edgar Degas)の有名人気な踊り子作品、その中の彫刻作品「La Petite Danseuse de Quatorze」(14歳の小さな踊り子)を彷彿。
羽織、着物の雰囲気からも想像できる「蝶々夫人」(Madama Butterfly)にインスパイアされたChristian Dior。
よーく見るとその羽織にはタロットカードがデザインされている。
Alexander McQueen(左)、 Bottega Veneta(右)
あまりに美術品と一体化して気が付かずに通り過ぎそうになったショーケース。
が、その時、強烈なインパクトを放って視界に飛び込んできたAlexander McQueenのアルマジロシューズ。
なんとも装飾豊かなルネサンスの水差しやたらいと一緒にChristian Louboutinのクラッチバッグ。
大好きなメゾンALAÏA比較。
こちらは、創業者Azzedine Alaïa氏によるオートクチュール2017−2018秋冬コレクション。
一方こちらは、Pieter Mulier氏によるプレタポルテ2024−2025秋冬コレクション。
ルネサンスの空気を纏ったファンタスティックなこの1着は、日本人デザイナー・高橋盾氏のUndercoverのもの。
いやはや、とにかく美術品とファッションの調和がとことん素晴らしい。
すっかりそのスペースに馴染んだクチュール作品は、見過ごしそうになること度々で、それはちょっとした宝探しゲームのよう。
対話するように中世の甲冑とBALENCIAGAドレス。
こちらがちょうど50作品目。
強く美しい女王様に似合いそうなドレス。
窓の外には、ガラスのピラミッド。
相変わらず大人気美術館、人混みがすごいのは、モナ・リザなどの著名作品のあるコーナーで、こちらのファッション展は予想していたよりずっと空いていました。
と言うわけで前半終了。
後半は、明日に続く(^^)/
*****プチっとパリ*****
歩くたびに背中一面の椰子の木のようなフサフサが揺れまくる斬新セーター。
ファッション展からの帰り道は、個性的なファッションの人が目につく!?
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