
Pâté de campagne & Georis☆
パリ暮らしがきっかけで大好きになったもののひとつが、ビストロ定番メニューの“Pâté de campagne”(パテ・ド・カンパーニュ 田舎風パテ)。
それまで特別好きでもなかったのですが、今は無き大好きだったビストロ“Le Timbre”(ル・タンブル)で食べるようになったのがきっかけです。
(Le Timbreについて→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/le-timbre-2.html )
パリでは色々なお店のものをトライしていますが、私の中ではLe Timbreのイギリス人シェフ・クリスさんが作るパテ・ド・カンパーニュが私史上No.1で、それを超えるものにはまだ出会えていない感じです。
クリスさんのパテは無理だけど、オーセンティックなパテが食べたい!
ということで、原産国フランスのパテ・ド・カンパーニュをお取り寄せしました。
真空パックで届き、早速開けてみると野趣溢れる香りがプ〜ン。
まずは定番的にコルニションを添えて。
クリスさんのものとはやはり違うけれど食べていたら、クリスさんはじめビストロ・タンブルのことが急に懐かしく思い出されました。
シャイな印象だったけれど親しくなるほどにフレンドリーになり、ルックスは赤毛がチャームポイントで、はにかんで笑う笑顔がチャーミングだったクリスさん。
一度日本のお土産に坂角総本舗のえびせんべい「ゆかり」をプレゼントしたらビールに合う!と絶賛でした。
故郷マンチェスターの話も楽しげに語ってくれたのも懐かしい。
パリに魅せられてそこに暮らす人は多いけれど、都会特有の人の多さや忙しさに「パリは疲れる。みんなが急ぎ過ぎてて疲れる。田舎に帰るよ」と言って去った人も何人か知っているし、当時のクリスさんもお店は連日盛況だったのに急にお店をたたんだのは、やはりちょっと疲れてしまったのだろうか…。
お店を閉めた後、パリを離れてしばらく旅をすると言っていた彼は今はどこで何をしているのかな〜。
と、1枚のパテから色々と懐かしくなりました。
翌日は、最近ハマり中の芽キャベツフライ添えで。
ビストロなどではパテはこうして前菜的に食べますが、我が家ではモリモリなサラダに入れてワンプレートランチ的に楽しむことも多いです。
これにパンと赤ワインで簡単満足ランチ♬
K「わっ!このワインは前に飲んだ時より美味しくなってるかも?そもそも最近飲んでる家飲みワインと格段にレベルが違う感じ〜」
夫「そりゃそうです。最近のテーブルワインとは別物。あのジオリスだから」
K「あの?」
夫「ペトリュスのクローンで早くから評判良かったからケース買いしておいたやつ♡」
ランチだし軽くグラス1杯、残りは夜のつもりが1本空けさせてしまった(!)この美味ワインは、カリフォルニアのGeoris Estate(ジロリス・エステート)のもの。
その畑の中でも特別区画で作られるClos des Moutons(クロ・デ・ムートン)2004。
メルロー主体で、そのメルローの一部がフランス・ボルドーのChateau Petrus(シャトー・ペトリュス)の苗木、クローンなのだそう。
香りはバニラやコーヒー、赤色フルーツの果実味は濃厚で、樽香まろやか、ほんのりスパイシーさもあるふくよかな味わい。
週末ランチだったこともあり「ま、いっか!」で飲んた上等ワインでした。
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パリの1枚。
石畳の続くグレーの町並みにグリーン&イエローのゴミ箱は、とても目立つ。
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