
Pizza & Sfogliatella☆ナポリ気分
度々家族会議にかけられる案件。
それは「うちにピザ窯(もちろん本格的な!)が欲しいんですけど」(by 夫)。
その都度、必死に抵抗して却下しています。
普段夫婦二人でそんなにピザ焼く?
焼いたとして一度に何枚食べられるの?
それにピザ窯の温度管理は素人にはかなり難しそうで、食べたい時間に窯の温度をピークに持っていくことができるのでしょうか…無理だ。
窯の手入れは誰がするんでしょうか?→ 私しかいないだろ
等々、どう考えても前向きな案件とは思えず却下。
(パリでは6区のANIMAが好きな一軒。 関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/6anima.html)
懲りないのか先月は新たな案件を提出してきた。
夫「インド料理のタンドール窯が欲しい」
K「どこに置くの?」
夫「セカンドハウスの庭♬ 」
K「Iさんが持ってたみたいなヤツ??」
夫「そうそう!」
こんな感じ↓ (Wikipediaより引用)
夫「これはナンだけじゃない!ケバブとか肉も焼ける大変な優れものです」
K「・・・」
要らない…。
幸い緊急事態宣言が解除され家族会議は打ち切り、検討時間切れ。
もっと長く巣篭もり生活が続いたら購入していたのか?
いや、、最近の夫を見ているとブリコラージュ魂を発揮してドラム缶とかでDIYしたんじゃないかと思うと自宅時間があり過ぎると妙な思いつきが増えて困りものだと思いました。
(お取り寄せしたナンとケバブセット、自家製ラム肉ハンバーグをオーブンで焼いて十分満足↓)
夫「久しぶりにもっちりしたナポリピザが食べたいな〜」
焼きましょ〜!ピザ窯なくても美味しくできることを証明しなくては。
夫「え…。で、それ?」
K「これ。前に薄いピザは食べたことがあるけど、これはちょっとクラスト厚めでナポリっぽいかと」
冷凍食品Picard(ピカール)です。。
クルミ、ハチミツ、シェーブルチーズのピッツァ☆
オーブン予熱でピザ焼き用の石トレイをしっかり温めてからピザを乗せて待つことしばしで焼き上がり。
イタリア産ストラッチーノチーズをベースに、レッドオニオン、ほうれん草、クルミ、輪切りのフレッシュシェーブルチーズ、ハチミツを合わせたピザ。
気分はピザ職人。
ピザ用トレイに乗せて食卓へ。
仕上げにオリーブオイル少々で香りがグッと良くなりました。
ただ期待したもっちりなナポリピザというよりは、パン屋さんにあるパンピザな感じでした。
K「ドルチェは、ナポリ名物“スフォッリャテッラ”(sfogliatella)でございます」
夫「なんだそれ?」
K「ええ〜〜、知らないとは言わせないけど。日本のイタリアンでも何度か食べてるナポリの伝統焼き菓子だよ!」
スフォッリャテッラは、イタリア語で「何枚もひだを重ねた」という意味のお菓子で中にはカスタードクリームやアーモンドクリーム、リコッタチーズが入ったもの。
ナポリじゃ朝食に食べたりするそう。
今回Mさんが手作りしたものを頂戴したのです!
ただこれまで単にナポリ名物としか知らなかったので、その発祥を調べてみたところ、そもそもの始まりは17世紀、アマルフィ海岸にあった修道院(Santa Rosa)説があるそう。
お菓子誕生にあるあるな偶然の失敗から生まれたお菓子で、修道女がモリナ粉を牛乳で炊いてる時に火を通し過ぎてしまい失敗。
それを捨てる前に砂糖やドライフルーツ、リキュールを入れてみたら美味しいクリームになり、それを修道士の帽子の形のパイで包んで焼いたら美味スイーツが完成してしまったと。
時を経て、なんらかの経緯でそのレシピがナポリ人に伝わってナポリで広まったらしいのです。
(Mちゃんのお手製のものはほんのりラム酒が香るカスタードクリーム入り↓美味っ!)
こういった伝統菓子をいただくと、今から400年以上も前からこんなお菓子が存在し、それを食べていたヨーロッパ人は豊かだな〜と思いますけど。
更に今回その歴史を調べる中で興味を惹かれたのは、このスフォッリャテッラには2種類あるということ。
今まで食べてきたパイ生地のRiccia(リッチャ)の他にクッキー生地で包んだFlolla(フロッラ)というものがあるそう。
これは是非ナポリで「フロッラ」に初挑戦したいところ♡
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パリの1枚。
雨上がりの夕方、新緑が眩しかった日。
人の名前がついた通りや広場も多いパリ。
René Char(ルネ・シャール)は、第二次世界大戦中にドイツ占領下のフランスでレジスタンスに身を投じた詩人だそう。
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