
むかしむかしあるところに死体がありました。
Jさんにいただいたお菓子をいただきましょう♬
「銀のぶどう」の『シュガーバターの木』は以前から好きなお菓子ですが、こちらは新しくお目見えした“焦がしキャラメル”フレーバー。
国産ミルクを煮詰めたキャラメルパウダーで仕上げたシリアル生地に特製ブレンドシュガーをふってキャラメリゼ。
ザクッとした香ばしい生地で、生乳感覚のホワイトチョコレートをサンド☆
前から食べていたとは言え、このサクサク感が全粒粉・ライ麦・小麦を使った特製シリアル生地だとは知りませんでした。
シリアルと言われたら急にヘルシーな気がして間食の罪悪感減少。なんて単純なんだ…
甘く香ばしい香りにうっとりしながら手にしたのは、『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(青柳 碧人・著 / 双葉社)。
この春読んだ同じ著者の「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」が面白かったので、前作も読んでみたくなったのです。
「赤ずきん、」の感想を改めて述べるなら、子供の頃に憧れるようなお伽話のヒロインたちのリアルってこんな?!なブラックな笑いが満載でシュールなお話でした。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1344.html )
健気で純真無垢なヒロインではなく、自分の美しさを武器にしたあざとい女だったり、上昇志向強過ぎな女子だったり、兄の曲がった妹への愛情は妹を苦しめてるだけ…なシスターコンプレックスが見えたりで、大人になったらわかることや知ることの色々を感じながら、お伽話はファンタジーで夢を与えて欲しい気持ちと現実はこっち寄り?!のハザマの気持ちを楽しみました。
「むかしむかし、」について出版社の作品紹介はこんな感じ↓
昔ばなし、な・の・に、新しい!
鬼退治。桃太郎って……え、そうなの?
大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!
ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!
「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。
誰もがよく知る昔話がベースとは言えストーリーは別物。
テンポも良いのでサクサクとどんどん読める、読ませる展開。
昔話にしても童話にしても本当は残酷だったり、その後を思うところに現実を垣間見たりするものかなと。
本作は好き嫌いが分かれそうな印象ですが、私もまだ最後まで読んでいないので引き続き「シュガーバターの木」と共に。
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パリの1枚は友人からの1枚。
私も何度かカフェで遭遇したことがあるテディベアですが、最近はこんなところにも登っているとはびっくりだ☆
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