Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

キッチン常夜灯☆

帰国の際、機内で一気読みした『キッチン常夜灯』(長月天音 著:角川文庫)。

たまたま本屋さんで見かけて手にしたのですが、作者プロフィールを読むと、新潟出身で同年代なことにも惹かれ、親近感も湧き即決購入。

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ここではネタバレなあらすじは割愛、KADOKAWAオフィシャルサイトより引用↓

街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする"キッチン常夜灯"。
チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。
店の常連になってから不眠症も怖くない。
農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキュトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。
寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれる共感と美味しさ溢れる温かな物語。
(↓ある日のビストロ@パリ)

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リラックスでサクサクと読みやすく、なんとも心温まる物語でした。

こんな風に頑張っている人はたくさんいて、他人とのちょっとした縁、繋がりから活力や勇気、優しさをもらって支え合って生きているんだな...。

レストランとお客さんの関係、お客さん同士の距離感や関係が心地よく、素敵なお店「キッチン常夜灯」。

そんな一軒があったなら毎日の生活が豊かになる。

読後感が気持ち良く、お腹も空き、美味しいもの食べたくなり、ワインが飲みたくなる一冊でした。

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営業時間などは違いますが、お店の大きさ、雰囲気、そしてメニューがかぶる!?本書の中に描かれたお店「キッチン常夜灯」のイメージにちょっと重なると感じたのが、大好きな東京西麻布の路地裏にある大好きビストロ『Le Bouton』(ルブトン)

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1824.html

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物語の中のシェフもちょいちょいルブトンの杉山シェフっぽい...♡

お店に集うお客さんも物語の登場人物たちのように昔からの常連さんが多く、それでいて初めてでも気負わず入れるところも似ている。

<天草真鯛の塩たたき>

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また、物語の中ではほぼ毎晩同じ席に座るお客さんがいるのですが、私もルブトンにお邪魔する度に毎回お見受けするムッシュが同じ席にいらっしゃることに気がつきました。

そんなシーンもかぶる「キッチン常夜灯」を思いながら、今回も美味しく楽しく杉山シェフ@ルブトンのお料理をいただきました。

<真蛸とマッシュルームのエスカルゴバター焼き>

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レモンをキュッと絞っていただく、リアルお肉に匹敵する超肉厚椎茸。

鴨ハムとのバランスが素晴らしい☆

<王様しいたけのソテー、鴨ハム乗せ>

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ここで問題☆(って問題にすることじゃないけど...)

このブログには度々アップしているルブトンですが、一度も欠かしたことがない料理はなんでしょ〜?

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正解:温前菜のパイ料理

<江戸前穴子パイ>

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メインディッシュに羊肉のロースト。

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2種類チョイスできるサイドメニューから春キャベツとレンズ豆。

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レンズ豆、フランス語ではlentilles(レンティーユ)。

昔はそれほど好きではなかったのに、パリのお陰でいつからか私の中では大好きなフランス味の1つに♡

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-76.html

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偶然にもこの日のオススメデザートが、物語にも登場したアップルパイ、Tarte fine aux pommes (タルト・フィーヌ・オ・ポム)。

薄いパイ生地の上に薄切り林檎。

林檎の甘味と酸味、さっくりした生地との組み合わせが美味しい伝統菓子。

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シメの裏メニュー、今回はナポリタンをチョイス。

物語の中でもホッとなる、日本ならではのメニューが登場するのですが〜、ってネタバレ回避!

IMG_6139.jpeg私にとっての『Le Bouton』(ルブトン)は、いつもお腹と気持ちを満たしてくれる「キッチン常夜灯」なお店です。

<info>
Le Bouton(ルブトン)
東京都港区西麻布2丁目15−1 三澤ビル 1F
 

*****K子のつぶやき@パリ*****

生食、パン用ではなく、普段の料理&お菓子用に惜しげもなくガンガンとエシレなどのバターを使える時にパリにいることを実感。

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ちょっと贅沢気分。

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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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