ライオンのおやつ☆Il Fait Jour
週末のおやつタイム用に。と気楽に読めそうな1冊をチョイス。
裏表紙も読まず、本屋さんで単に「おやつ」というタイトルに引っかかって購入した『ライオンのおやつ』<小川 糸(著)ポプラ社>。
お茶を入れ、Aちゃんにいただいた『Il Fait Jour』(イルフェジュール)の焼き菓子詰め合わせボックスを開ける♬
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/il-fait-jour.html)
こうしてなんとも能天気におやつタイムを始めたら、思ってもみなかったストーリーで、あるとわかっていても普段はあまりそこを見ない、覗かない深い穴を覗き、覗いた途端にグイっと引き込まれたような感じ。
ネバタレなあらすじは割愛ですが、ざっくりと一言で言うと、
若くして余命を告げられた主人公の女性が、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすお話。
主人公の若さ、そしてそれまでの生い立ちを思うと、側から彼女の人生を思うと、気の毒で可哀想と同情が先行し、悲観してしまいました。
でも読み進めるうちに、幸せな人生だったかどうかは他人がどうこう思うことでなく、薄っぺらい同情は当人に失礼に思え反省しました。
幸せや人生を振り返ってのあれこれは、あくまで自分で感じること。
<サクサク食感で香ばしくバターリッチなチョコチップサブレ、アマンドショコラサブレ、ココナッツサブレ、フロマージュサブレ>
そして死亡率100%、この世に生を受けた人全員、どんな人にも必ず訪れる死。
大切な人の死、自分の死、いずれも死と向き合うのは怖いし、哀しいし、やはり普段自分が遠ざけがちなテーマなのですが、どう死を迎えるか?受け入れるか?を優しく温かい気持ちで考えさせてくれる物語でした。
<ハチミツと焦がしバターの風味が広がるしっとりとした食感のフィナンシェ、オレンジの香りとアルザスのハチミツの風味のマドレーヌ、そしてアーモンドとベーゼルナッツが香ばしいプラリネサブレ>
さて、読後。
物語の中では、ホスピスで毎週日曜日に入居者が生きている間にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があるのですが、私だったら何をリクエストするだろう?と、サブレをボリボリいただきながら考えてみた。
<そのままで、温めて、冷やして、食べる温度を変えて楽しめる「燕ショコラ」は、Il Fait Jour の看板商品>
おやつ好き、お菓子好きとしては、好きなものがあり過ぎてそう簡単に決めれられない?と思いきや案外サクッと答えは出た。
子供の頃、母がよく作ってくれたドーナツに決まり☆
素朴で地味、味はサーターアンダギーにとても近かった記憶。
「最期のおやつに何が食べたい?」と友人知人、家族に問いたくなりました。
*****K子のつぶやき*****
NYのビルの谷間にいると本当に自分を小さく感じる。いろんな意味で。。
建設中のビルはどこまで伸びるのかな...?
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