Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

一夜限りのズービン・メータ☆

深まるパリの秋。

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近所の散歩道は紅葉も綺麗。

朝や夕暮れ時の日差しによっては赤く見えたり、茶色に見えたりで同じ木々が違って見えます。

そんな季節の到来とともに私の中でも芸術の秋・スイッチオン☆

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カナダ国立バレエの「ニジンスキー」に続き、シャンゼリゼ劇場での一夜限りのZubin Mehta(ズービン・メータ)氏指揮のクラシックコンサートに行ってきました。

(どうでもいいけどアートな気分を盛り上げるべくメガネ女子?!いや、単に鑑賞中は目が乾くから。。)

キンキンに冷えた白ワインを美味しくいただきなら開演前にアペリティフ。

IMG_9205.jpg今回は、Orchestre Philharmonique de Vienne (ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)の演奏会。

クラシック音楽界を代表する巨匠・Zubin Mehta(ズービン・メータ)氏が振る(指揮)ってだけでもどうやらすごいことで、それを「ウィーンフィル」で聴けるというのは、更にスゴイことだったらしい。

と言っても、クラシックにまだまだ疎い私はコンサート前のちょっとの予習で知っただけとはお恥ずかしい。。

IMG_9211.jpgチケットは完売らしく、劇場の入口には「チケット持ってませんか?買います!」なプラカードを持った人たちの姿も。

実際劇場内は満席で最上階の立ち見席も埋まるほどの盛況ぶり。

幕間でのCD販売コーナーで普段そんなに売れてるところを見ないのですが、この日はCDを買い求める人たちが結構いたり、来日公演も重ねていて知名度が高いということもあって、日本人の聴衆も比較的多かった印象です。

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さてそのズービン・メータ氏とは1936年生まれのインド・ボンベイ出身。

ってことは、御歳81歳なのですが、年齢などまったく感じさせないスーッと伸びた姿勢の綺麗な立ち姿で、終始力強く指揮をされました。

最後のアンコール曲、ウィンナ・ワルツではちょっと飛び跳ねるほど元気というか、お茶目ぶり。

ウィーン・フィルとは何度も共演しているそうで(ニューイヤーコンサートは5回も指揮をされていた!)、団員の皆さんとの信頼関係と親密さが伝わって来るようでした。

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この日の最初の演目は、Brahms Ouverture tragique op. 81(ヨハネス・ブラームス“悲劇的序曲”)。

が、私はあまり悲劇性は感じられず、、ドラマチックで盛り上がりもあり、これから始まるよーなまさにオープニングらしいものに聞こえました。

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続いてHaydn Symphonie concertante en si bemol majeur Hob.105(ヨーゼフ・ハイドン“協奏交響曲 変ロ長調”)。

ハイドンの協奏交響曲だったのですが、ヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットの4人がソリストとして前方に立つという編成で初めて聴いたのでとてもユニークな印象でした。

聞き慣れないこともあって私には感想らしい感想も持てなかったのですが、それぞれ4つの楽器の連携というか絡み合いがまるで軽やかに愉しげおしゃべりしているようで明るい印象を受けました。

が、夫はこの曲がとても気に入った様子で「面白い!実に面白い!」と連発しておりました。

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幕間の後、Bartók Concerto pour orchestre(バルトーク・ベーラ“管弦楽のための協奏曲 ”)。

バルトークの音楽を聴くのは久しぶり。。

寝るかも…と一番心配していた作品でしたが、結果的にはこの日一番好きな作品でした。

とても神秘的な始まりで、思い浮かんだシーンは森の中の霧が立ち込めた湖。その中からとても綺麗な湖の精のような女性が現れる。

薄暗かった景色がだんだんと明るく、霧も消えていく。

明るくなったと思ったらまた霧が出てきたり、太陽も出たり、消えたり。

終始イメージとして浮かんでいたのは、それは緑の森で、その中を彷徨いながら歩いている感じでした。

でも最後は一筋の光のようなものが見えて迷うことなく歩いていける。最後に目の前にはキラキラした世界が広がってハッピーエンド!

そんな印象の曲でした。(トンチンカンなことを言ってる気もしますが。。)

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ところでウィーン・フィルといえば、私の中ではあの金髪の若きヴァイオリニスト、Christoph Koncz(クリストフ・コンツ)さん♡

(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/wiener-solisten-septett.html )

今回も第2ヴァイオリンにいました!!

この席からは顔の表情まではうかがい知れなかったものの、演奏が始まるやいなや今回も指揮者を熱心に見上げ演奏もノリノリでした。

その愉しげな様子はやはり観ている、聴いているこちらも気持ちよくなるもの。

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最後はズービン・メータ氏ともがっちり握手をしていた。

なんとも素敵な光景でした♡

そして聴くほどに、機会を重ねるほどに、ウィーン・フィルの独特な音色が好きになっています。

À demain(^^)/

 

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「ショッピング途中に手軽に買えちゃう
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1660.html

 

 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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