千花 -SENKA- 日記

骨董市で貝殻探し*

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いよいよ本格的にバカンスモードに突入のパリ。

しかし毎年恒例の、夏休み前のモーレツなファッションウィークの熱がないまま休みへ入るのは、やはりなんとも変な感じです。

私たちのお店はもう閉めていて、8月末の再オープンまでは社員が一人だけ出勤して定期装花と夏の大掃除、棚卸しをするというシステムに。

先週と今週はわたしがその当番。
普段なら土曜日はランジスに買付けの日ですが夏休みシフトでお休みに。
ならば、久々に行きたいところが!
それは土曜日のヴァンブのブロカント(骨董市)*

毎週末、土日に開催されていて、北のクリニャンクールよりも庶民的でお手頃な掘り出し物がなかなかあるのです。

日曜日にはたまに行くけれど、土曜日の売れ残りという感が拭えず(いや、そうではなく新しいものも出ているのかもだけれど)。

そして今回出会ったのはこちら。

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80年代にChristian Dior Parfum からDUNEという香水の発売にかけて作られたアクセサリーのシリーズ。
以前からこちらのイヤリングが気になっていて、ぜひ実物のテクスチャーを見てみたいと思っていたところ。
今回はブローチとペンダントトップにもなるこちらを発見。
10センチほどあるのでなかなかの迫力。
ゴールドとオレンジのレジンのコントラストが印象的です。

うーん、あと30センチ身長が高ければぜひ首にかけてみたいところですが...

このシリーズが気になっていたもう一つの理由にこれがRobert Goossens によるものだから。
16区にあるYves Saint Laurent の美術館で目にしたアクセサリーで惹かれるもののほとんどが彼のアトリエによるものでした。
他にもCHANEL, Hubert de Givenchy, Christian Lacroix など名だたるメゾンに作品を提供していました。
現在 Goossens Paris は息子さんが後を継がれています。

ちなみに今までの1番のお気に入りはこちら。

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Yves saint Laurent
これまた貝殻で、ブレスレットです。
拳サイズは優にあるこの迫力。


夏休みを意識してか、スタンドにも貝殻のオブジェが多く目につきました。

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夏休みの自由工作を思わせる貝殻が貼られた箱。

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こちらは昔の壁掛け式給水タンクとでもいいますか。
巻貝の部分に水を溜め、
平たい貝はその下に設置し、水を受けれるようになっています。
表面のオーロラっぽい艶がなんとも素敵でこちらを購入。
受けの部分に植物を置いてもいいよなぁなどと想像しつつ。

ということで、やはり土曜日のヴァンブは楽しかった*


みなさまも素敵な夏休みを!!
Bonnes vacances à tous !!

千花子

フローリスト
東京でデコレーションと花の仕事を経て2009年に渡仏。
2021年5月にブティックCHIKAKOをオープン。
日々移り行く花とパリの街の素敵な一面をお伝えします。

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