星のや沖縄
読谷村/沖縄県
沖縄の魅力が詰まった宝石箱「星のや沖縄」誕生!

那覇空港から車で約70分。沖縄の原風景ともいえる自然が残る中部、読谷村(よみたんそん)の海岸沿いに、2020年7月1日、星野リゾート「星のや沖縄」がついに誕生しました。「星のや」としては8軒目となります。

200902-hoshinoya-01.jpg

「星のや沖縄」のグスクウォールは沖縄に残る琉球時代のグスクの城壁を思わせる。門をひとたびくぐれば、畑が広がり、海岸線に沿うように建つ客室棟が見え、ホッと心が落ち着く。

「グスクの居館」というコンセプトを掲げたリゾートは、実際に背の高い城壁のような壁に囲まれています。グスク(城)とは、もともと沖縄、奄美大島にある12~16世紀頃に造られた独特の遺跡を指し、現存するすべてを合わせると、400近くもあるというから驚きです。そして、ユネスコ世界遺産リストには、「グスク」とローマ字で書かれ、翻訳のできない特別な言葉として独自性を誇っています。

「星のや沖縄」では、そのグスクにインスピレーションを得て、高い壁「グスクウォール」に囲まれたリゾートとして、沖縄の伝統に敬意を払い、「グスクの居館」をコンセプトとしました。

200902-hoshinoya-02.jpg

海側から見た客室棟の様子。窓を開け放てばシーブリーズが吹き抜け、オーシャンリゾートの快適さに包まれる。

空港から車を走らせ、景色が徐々にサトウキビ畑や電照菊の畑が広がる読谷村の自然豊かな地区に入ると、やがて、高さを感じさせるグスクウォールが見えてきます。「星のや沖縄」は、長く美しい海岸線とグスクウォールに挟まれた細長い敷地をめいっぱいに使い、優雅なリゾートとして生まれました。

現地の言葉で「イノー」と呼ぶサンゴ礁の海は、訪れた人をひと目で魅了してしまうほどに美しく、ここのイノーは、沖縄でもいまでは希少となった“自然海岸”とともにあります。人の手が入っていない原風景には、荒々しい波や風に削られた不思議な巨岩もあり、イノーの色とあいまって感動的な風景を披露しています。

「星のや沖縄」の総客室数は100室。そのすべてがオーシャンフロントとして海に向かって配され、時間とともに刻々と色を変える美しい海や、その海に落ちていく感動的なサンセットを、客室にいながらにして楽しめます。グスクウォールと、2階建て客室棟の間にある細長い敷地は畑として造られ、南国フルーツの木々や野菜、ハーブなどが植えられ、ヤシ、アセロラ、パパイヤ、シークワーサー、グァバなども近々実をつけてくれるでしょう。

200902-hoshinoya-03.jpg

客室棟とグスクウォールの間には畑が造られ、花々、椰子などとともに多くの南国フルーツの木々が植えられている。

広い敷地は約12万5千㎡あるといいます。海岸線に沿って長く続く敷地に、オーシャンビューの客室は全部で4タイプ揃っています。ビーチに直接出ることができ、専用プールを備えた特別室「ティーダ(太陽)」は、私たちの滞在時にはまだオープンしていませんでした。ほかの3種類、家族やグループ向けの「フゥシ(星)」、テラスリビングを備えた「ハル(畑)」、コンパクトで使い勝手のよい「ティン(天)」が、夏休みを謳歌するゲストを迎え入れてくれました。すべての客室には、大きなテーブルが置かれた「土間ダイニング」が造られ、皆が集い、食事をしたりお喋りしたり……快適な大型のテーブルです。

200902-hoshinoya-04.jpg

それぞれの客室に造られている「土間ダイニング」。写真は「フゥシ」の部屋、左が寝室、右が「床座リビング」。客室からは美しい夕日の沈む様子が見える。

200902-hoshinoya-04-2.jpg

テラスリビングのある部屋では1日の終わり、テラスのソファで海の香りとともにサンセットを眺める特別な時間が楽しめる。

「土間ダイニング」にはクッキングコンロ、水場など簡単な調理機能が備わり、あらかじめ自分たちでメニューから選んだ料理を、下準備までして客室に届けてくれるのです。時間を気にせず、自分たちの好きな時に、最後の温めや簡単な仕上げを施すだけで食事が楽しめる「ギャザリングサービス」という画期的なサービスが提供されています。もちろん、メインダイニングに行けば、沖縄の食材とシチリア料理の技法を組み合わせた豪華なコース料理「琉球シチリアーナ」が楽しめます。シチリア島の料理からヒントを得た新ジャンルの食事は、「星のや」初の女性料理長の技が披露されています。

200902-hoshinoya-08.jpg

ギャザリングサービスにオーダー可能なメニュー類。シェフが下ごしらえをしたメニューを客室内で自分たちの好きな時間に仕上げて食べる食事。

そして、圧倒的なスケールの海カフェ「バンタカフェ」の存在も忘れてはいけません。砂浜にせせり出すテラス席や、寝そべることのできるソファ席など4つのエリアに分かれた大きなカフェで、何と敷地面積1.600㎡という国内最大級の“海カフェ”でもあります。中心となるオープンエア(半屋外)の「大屋根デッキ」のほか、「海辺のテラス」「岩場のテラス」、そして屋内の施設「ゴロゴロラウンジ」など、好みの席で沖縄フード&ドリンクが提供されます。この「バンタカフェ」には滞在客以外も入ることができ、近隣の人や沖縄の星野リゾートファンも多く訪れ、ダイナミックな海カフェをエンジョイしています。

200902-hoshinoya-05.jpg

「集いの館」の前には、深さ約140cm、全長40mのインフィニティプール「サンセットプール」が。24時間利用可能、深さ10cmの浅瀬エリアには水中に椅子が点在、服のまま入れる。

200902-hoshinoya-06.jpg

「集いの館」とインフィニティプール。「集いの館」では「宵の座」を開催。曜日により、伝統の琉球舞踊、沖縄伝統の安冨祖流師範による歌三線なども披露される。

200902-hoshinoya-07.jpg

「宵の座」の演目のひとつ、伝統の琉球舞踊。また、「道場」ではアクティビティ「島の手習い」も開催。琉舞や三線、空手などを先生に習い、体験できる。

200902-hoshinoya-09.jpg

空から見たバンタカフェと併設の本格的グリルレストラン「オールーグリル」。「オールー」とは沖縄の言葉で「青い」という意味。青い海を臨む店内では、沖縄の独自のソースでいただく薪焼きのステーキ、ランチではハンバーガーが楽しめる。

星のや沖縄
沖縄県中頭郡読谷村字儀間474
tel:0570-073-066
客室数:100室
宿泊料金:¥109,000~(1室) ※税サ別
施設:プール、ライブラリーラウンジ、スパ、メインダイニング、ほか
アクセス:那覇空港から車で約70分。
https://hoshinoya.com/okinawa

*特設サイト「Go To トラベルキャンペーンで巡る星野リゾート」
www.hoshinoresorts.com/sp/go-to-travel

※無断転載禁止

【関連記事】
ノスタルジックな小学校の面影を残す、京都の新ホテル。
星野リゾート 界、お得な素泊まり「温泉休息プラン」販売。
素敵な旅のストーリーが始まる、ホテルのロビー6選。

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories