Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新~心斎橋/大阪~ チェックインからアウトまで、大阪でシャンパーニュに染まる贅沢な滞在を!
ホテルへBon Voyage 2024.04.01
大阪市内に贅沢な隠れ家ホテル「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」が誕生しました。2024年1月13日、そのホテルは外観も内観も真っ白な装いとともに、静かにドアを開けました。
シャンパーニュの愛好家はもちろんのこと、そうでないお酒の雰囲気が好きな方々にもこのホテルはお薦めです。私自身がグラス1杯で気持ちよくなるタイプですが、ライフスタイルに於いても特別な存在感を示すシャンパーニュのこだわりを知ることで、とても豊かな気持ちになりました。ただおいしいシャンパーニュが飲めるだけではありません。地球の裏側にあるフランスのシャンパーニュ地方の数々のメゾン(生産者)とのコラボレーションが正式にあり、シャンパーニュ地方の歴史や幾つものメゾンの特徴、シャンパーニュのすべてを感じながらの滞在となります。それもそのはず、「Cuvée J2 Hôtel Osaka」は、フランスのシャンパーニュ地方の幾つものメゾン(生産者)協賛の下に開業した世界初の「オフィシャル・シャンパン・ホテル」なのです。
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すでに知られたことではありますが、シャンパーニュと呼べるのは、フランスのシャンパーニュ地方特産のスパーリングワインのみ。それ以外は発泡ワインやスパークリングワインと呼ばれます。パーティの席などではコース料理の最初に、乾杯や食前酒として飲まれることが多いですが、シャンパーニュの透明感のあるゴールドな色彩や、グラスに注いだ時の優雅な発泡の様子も華やぐ席にはぴったりなのです。ホテルでは「シャンパーニュの世界を知ると日常はもっと優雅になる」と力説しています。
真っ白な建物のホテルは14階建て、前述の通り外側も館内も純白に統一されています。このホワイトカラーには意味があり、シャンパーニュを造るためのブドウが育つには石灰質の土壌が重要となることから、石灰質の白にこだわったと言います。何しろシャンパーニュ地方の地表堆積物は75%が石灰質で水捌けがよく、白亜質土壌、泥段土質土壌、石灰石を含むと言われています。地層がスポンジのように柔軟で、湿気の少なさを好むブドウにとっては苗の成長や果実の成熟に最適だと言うのです。個人的なことですが、昔フランスのアンジェ西カトリック大学へ入学する前に、フランス語のブラッシュアップのために3か月の仏語夏季講座を受けたのが、何を隠そうシャンパーニュ地方のランス大学でした。3か月の間に何度メゾンの見学に通い、何度無料で試飲をさせてもらったか、留学生仲間と通った日々を思い出すと、1本も買わない若い学生たちの見学は迷惑だったのではないかと恥ずかしくもなります。
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ここからは世界初の「オフィシャル・シャンパン・ホテル」についてもう少し詳細をご紹介しましょう。客室は全11室、1室ごとにメゾンの特徴がわかるようにデザインされています。部屋数の少なさももてなしにつながり、すべてのゲストに細やかに注意を払ってくれます。快適なことがもうひとつ、ワンフロアに1室のみの構造から隣室を気にせずに寛げ、自分のアパルトマンに居るようなプライベート感があるのも特徴的です。すっきりとミニマルな館内デザインを手がけたのは、世界的な建築家として知られる小川晋一氏。真っ白な客室に、それぞれのシャンパーニュメゾンの個性あふれる彩や、歴史ある特徴的なロゴ、各メゾンのストーリーなどがポイントとなり、フランスの香りが漂ってきます。
一方、日本ならではのもてなしとして、館内には鮨レストラン「AWA SUSHI」があり、料理長の辻本暎治氏も食と合わせてシャンパーニュの魅力を発信中です。鮨とシャンパーニュの相性が素晴らしく、そのペアリングが新しい食の世界を提供しています。またこのホテル作りには、シャンパーニュの専門家である山本一人氏の貢献が大きくかかわっていました。日本にシャンパーニュ文化を広めた第一人者としても、シャンパン愛好家としても広く知られ、J.S.A.認定シニアソムリエ、シャンパーニュ騎士団オフィシエ、ワインスクール講師など華やかな経歴を持ち合わせ、「ホテルを通してシャンパーニュの魅力を届けたい」と、大阪から日本中に魅力を発信中です。
Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新
大阪市中央区南船場2-6-7
tel:06-6262-3600(代表)
www.cuveej2.com
Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com