【シャレー アイビー ワイス/ニセコ】ニセコの奥にそびえる山の頂に四季を楽しむラグジュアリーリゾート誕生。
ホテルへBon Voyage 2025.10.25
インターナショナルな雰囲気を醸すニセコの繁華街から、続いて倶知安花園地区も通り過ぎ、山を一気に上り詰めるとニセコのシンボルと言われる羊蹄山(1898m)の全容がすっぽりと見えてきます。思わず言葉を失うダイナミックな環境の中、"年齢を問わない冬の遊びを応援する"と掲げる新鋭の隠れ家リゾート「シャレー アイビー ワイス」が今季冬(12月初旬グランドオープン予定)の始まりにオープンします。ニセコのシンボルである羊蹄山に対峙する、誰も知らない標高450mの山の頂でした。

ニセコの最奥、花園ワイス地区の山の頂に建つリゾートホテル「シャレー アイビー ワイス」の全貌。羊蹄山に寄り添うように景色を独り占め。ホテル屋上のスカイテラスでは、漆黒の夜空に星の光が舞い降りる特別な瞬間。夏季にはアクティビティも考案中。
私が訪れたのは2025年9月、ドラマチックなロケーションにため息をつきながら到着したのは、実に秘密めいた山頂に佇むリゾートホテル「シャレー アイビー ワイス」。この時期、未だ紅葉に至らない瑞々しい緑の森にホテルは静かに佇んでいました。紅葉の時期が終わると、その後、間もなく訪れる白銀の世界を待ちながらの開業といいます。札幌新千歳空港からは車で約2時間と少し。都会の猛暑とはかけ離れた大自然の中では、夏季シーズンは避暑地の別荘のようにロングステイがお勧めです。雪のないシーズンでも、散策や渓流遊び、美しいロケーションを巡るドライブなど自然を謳歌できるのです。しかしハイライトはまさに冬、ニセコは世界中からパウダースノウを楽しみにスキー客が訪れる白銀の世界となり、ウィンタースポーツの宝庫のシーズンとなります。ここはニセコの奥座敷、いまは秘密めいた場所ですが、あっという間に知られてしまうでしょう。

8階にあるスカイラウンジ「雲海」ではゲスト専用のドリンクや軽食が用意される。スキー後の休憩や寛ぎの時間にも利用可能な絶景ラウンジ。
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コーナー温泉スイートルーム「羊蹄」(88㎡)、羊蹄山サイドの客室で大きな窓からは山々以外にも花園、ヒラフエリアも全望。
「シャレー アイビー ワイス」内の客室は全87室(内22室がスイート)。建物の2階から6階に位置しています。最上8階にはルーフラウンジ、7階のウェルネスエリアにはスパやスポーツジム、ホテル自慢の"自家源泉インフィニティ露天温泉風呂"や貸し切り温泉、サウナが造られ、好きな時に天然温泉に浸かり冷えた体を温める、プライベートな時を過ごせる設備が整います。インフィニティ露天温泉風呂の他にも、前記のようにスパ、サウナ、ジムも揃い、例えば真冬の悪天候の日でもホテル館内で十分に楽しめるのです。好天ならば、最上8階のルーフラウンジから眺める夜空の星は大きく瞬き、宇宙の不思議を感じさせる闇の舞台となります。

コーナー温泉スイートルーム「羊蹄」のバスルーム。両面硝子のため大きな景色が楽しめる。

天然温泉のインフィニティ温泉風呂。敷地内から湧く温泉は無色・無臭、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉。アウトドアスポーツ後には冷えた体を温める最高の寛ぎ場。

7階のウェルネスエリアには最新鋭の機器が揃うジムやサウナ、温泉、写真のスパ「NIKUR Spa」を設置。
客室階は中廊下のため両サイドに部屋があり、室内の窓からの眺めはどちら側も異なるマウンテンビューが楽しめます。一方は羊蹄山のダイナミックな姿を望み、もう一方には、人気の高い連山、アンヌプリ、イワオヌプリ、ワイスホルンなどニセコ連邦の穏やかな眺望が広がります。特にアンヌプリ(1308m)はニセコ積丹小樽海岸国定公園内にある火山群の主峰。世界的知名度の高いNiseko Unitedの最高峰でもあります。ニセコ・ユナイテッドとはアンヌプリの裾野に広がる4つのスキー場(ニセコアンヌプリ国際スキー場、ニセコビレッジスキー場、ニセコグラン・ヒラフスキー場、ニセコHANAZONOスキー場)エリアを指し、ゲレンデの魅力を超えたグルメ、リラックスタイムなど様々なアクティビティの魅力が詰まった"冬の遊び場"として知られ、「シャレー アイビー ワイス」からはアプローチも楽に到達できます。
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また、ホテル館内での食事は、1階にあるダイナミックなオープンキッチン、オールデイダイニング「ザ・クレスト」で提供されます。パワフルな料理は独自の創作料理を主流に、和食ベースの洗練さをアピール、ボリュームもなかなかです。もちろん食材は北海道の新鮮な旬の味覚を基本に、和洋折衷の繊細なバランスが楽しめ、いわゆる"クロスカルチャー"ないまどきの食事が提供されます。

食事はメインダイニング「ザ クレスト」で。北海道の旬を飾る海の幸がぎっしりのディナーコースの逸品。特に冬は海の幸が豊富でおいしい。

和と洋の朝食が揃う、写真はボリューム感のある和食。「季節の味わいと和食のインスピレーションが紡ぐ、洗練された現代的な食の体験」がコンセプト、地域の恵みが満載。
「シャレー アイビー ワイス」のモットーは、前記のように"年齢を問わない冬の遊び"を応援していること。この地域は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定され、さらに倶知安町では「スキーとニセコ連邦」が"北海道遺産"の指定も受けている特別な地域でもあることから、このラグジュアリーリゾートの誕生により、ニセコ・倶知安エリアには、年齢を問わずウィンタースポーツ愛好家が増えて華やかさが増すでしょう。

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com




