人生でいちばん観た『ゴッドファーザー』、その名言を背中で語って。
編集部員のWish List! 2024.06.21
仕事中、基本的にパソコンに向き合い続けているのがwebエディターの宿命。ついついブラウザの画面端に現れる広告をクリックしては、時間が経つのも忘れてネットサーフィンに勤しんでしまうカルチャー/グルメ担当カナイです。基本的にワインばかりをお薦めしてくる私のグーグルの広告枠が、珍しくファッションを推してくるな......と思っていたら、親の顔より見たかもしれないマーロン・ブランドが登場し、思わず手が吸い寄せられてしまいました。
ライダースジャケットをはじめとした"アメリカンスピリッツ"を体現する老舗ブランド・ショットと、ハリウッドの歴史に残る名画『ゴッドファーザー』がコラボ! カットソー、オープンカラーシャツ、バンダナ、キーリングなどがラインナップされる中、私がいちばん気になったのは上に掲載したカットソー。
"HE SLEEPS WITH THE FISHES"。まだ映画をご覧でない方のためにどういった意味かの説明は差し控えますが、ごぞんじの方ならおそらくニヤリ、もしくはゾッとすること間違いなしのビジュアル。名シーンはたくさんありますが、このセリフを選んだか......とセンスに脱帽です。その下に小さな文字で入っている"THIS IS BUSINESS|NOT PERSONAL"も、ジェームズ・カーンとアル・パチーノの映像を思い出すと同時に、何層にも込められたメッセージがあるようで、マーロン・ブランドのようにこめかみに手を当ててつい考え込んでしまいます。
思えばイタリアワインが好きなのも、イタリア文化が好きなのも、どこへ行くにもスーツを着たくなってしまうのも、ロバート・デ・ニーロを愛してやまないのも、人生でいちばん観たであろう『ゴッドファーザー』シリーズの影響なんだな......と、まだ手にしてもいないTシャツを画面越しに眺めながら物思いに耽ってしまいました。
映画『バービー』で「男はやたらと『ゴッドファーザー』を解説したがる」というシーンがあって、「これオレじゃん!」と苦笑してしまった私ですが、このコラボシリーズのアイテムは男性が着ても女性が纏っても、ハードに、シックに、オトナな雰囲気を醸せそう。物静かに"背中で語る"、叙情的な夏を過ごしたいです。
フィガロエディターYOSUKE KANAI
フィガロJPカルチャー/グルメ担当、フィガロワインクラブ担当編集者。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、文化とグルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。
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