展示会で一目惚れ。プチヴァカンスの相棒にしたい、サカイの「ラタン ラウンド バッグ」。
編集部員のWish List! 2024.07.20
つい先日、蒸し暑さが東京の街を覆っている日の夕暮れに訪れたsacaiの展示会。そこで目が合ったのが、このコロンとした佇まいと、ミニサイズがなんとも愛らしい「ラタン ラウンド バッグ」でした。
かれこれ数年前から、永く使えるカゴバッグを探していたのですが、なかなかこれだ!というものに巡り合えず。フィガロジャポン3月号のジェーン・バーキン特集で見た「白T×デニム×カゴバッグ」を自然体で着こなすジェーンの姿に魅了され、ずっと脳裏にその残像が......。この夏、私の中でのカゴバッグが欲しい熱は最高潮に達していました。
とはいえ、ほっこりしすぎず程良くモードな印象で、永く使える流行り廃りのないデザイン、そして使い勝手の良いものを探し求めていた私。そんなわがままな理想を叶えてくれるものなどないだろう......と諦めかけていた矢先のことでした。
---fadeinpager---
「ラタン ラウンド バッグ」を実際に持ってみると、とにかく軽い......! どうやって開けるのだろう?と探っていると、磁石でくっつく仕組みで、持ち手を横に軽く引っ張るとパカっと開いた。小柄なのに意外と収納力があることに内心歓喜。(これならリップとお財布、スマホなど必要最低限のものは入るだろうと確認)
こんなに小さなバッグなのに、内ポケットまで完備されていることにも感動。
キラリと光るメタルシルバーとの組み合わせが絶妙で、ほっこりしがちなカゴバッグなのになんともシャープな印象。これこそ、私が欲しかった理想のカゴバッグでは?と思い始めました。
ラタン(熱帯雨林地帯でとれるヤシ科の植物)は軽さ、しなやかさ、丈夫さを兼ね揃えた素材。メタルシルバーとの組み合わせが小粋。
いや、買うと決めるまでに、もうひとつ冷静に考えるべきことがある。それは、どういうシーンで持ちたいか? その瞬間、自分に問いかけるよりも早く、夏の京都の鴨川の情景が浮かんできました。
夏に一度は必ず訪れる京都。なかでも青空の下、川床でお昼から鱧しゃぶに冷酒を嗜んだりするのが夏の京都の楽しみのひとつ。そんな食事シーンに、あのジェーンのように、白T×デニム×「ラタン ラウンド バッグ」を持ってふらりと出掛けたい......。
待てよ、ホテルの屋外プールに行く時に、「ラタン ラウンド バッグ」と本を携えて持っていくのも良い......! プールの傍で椅子に寝転がって読書をしている時やジュースを飲む合間に、隣にこの子がいてくれたらなんて幸せだろう。
そんなビジョンが一瞬の間に、脳内に浮かんできたのだから自分でも驚き。まだ買ってもいないのに、すでにこの夏のプチヴァカンス計画の"相棒バッグ"と化していました。
バッグのカラーは、一年中使えそうな万能ブラックとナチュラル。さてどちらにしようかと鏡の前で睨めっこ。スタイルを選ばずにどんな日も活躍するのはブラックだよなぁと思いつつ、私の妄想に現れたのは夏にぴったりのナチュラルだったのでそちらをオーダー。
浴衣や着物にも合うデザインだと思うので、お茶席や夏祭りでも活躍してくれそう! これからいろんなシーンをともに過ごして、一緒に思い出を作っていきたいなと思える、愛しの「ラタン ラウンド バッグ」なのでした。
エディター NANANA SATO