ノエルの仕度に、おうちでブッシュ・ド・ノエル作り。

毎年楽しみにしているパリのデパートのノエルのデコレーションが始まりました。

5526-211130-taste-of-paris.jpg

5523-211130-taste-of-paris.jpg

BHVの今年のテーマは“スイス”。

5531-(2)-211130-taste-of-paris.jpg

5527-(3)-211130-taste-of-paris.jpg

美しい雪山で過ごすノエルの雰囲気にワクワクしているのは、大人も子どもも同じ。
子どもたちは、白い動物たちの可愛らしいダンスに目が釘付け。飾られているスイスらしいチーズフォンデュや温かいブランケットなど、ノエルのプレゼントのアイディアがいっぱいです。

---fadeinpager---

ノエルのケーキBûche du Noël(ブッシュ・ド・ノエル)は、有名メゾンやパティシエのものが、ヴァカンス明けからプレス用に新作が発表されるのですが、11月に入ると一斉に一般向けのプロモーションが開始。今年の予約はどうしよう? という人もいれば、コロナの外出制限以来、パティスリーブームだから家で使う製菓道具やデコレーショングッズの通販は大繁盛。今年のノエルは自分で作ろう! という人も多いのです。

そもそもBûche du Noëlというのは、なぜ薪の形なのかというと、キリストの誕生のためにBûcheを燃やしたことに由来する、または魔除けや豊作祈願等々諸説あり。ですが、いまはパティスリーでクラシックな薪型のケーキを見かけることは、ほとんどなく、ただ薪のイメージが残った長方形のものになっています。

おうちで作るノエルのケーキは、プロのものとはいかなくとも、ホームメイドらしくリラックスして愉しみながら作れるものがいいと思います。
今日は、梨をのせたケーキをご紹介します。

---fadeinpager---

梨のシロップ煮 
Poires pochées aux épices et gingembre

4860-211130-taste-of-paris.jpg

<材料>
梨(小さめ) 3~4個
砂糖   50g(梨の糖度や好みで甘さを加減してください)
レモン(無農薬)の皮 少々
レモン汁  大さじ2
ラム酒又はリキュール 大さじ1
アニス(八角) 1個+飾り用2個
ショウガ 薄切り 2枚
水   400㎖

<作り方>
1.梨の皮をむいて半分に切り、レモン汁をかけておく。
2.鍋に梨以外(アニスは1個)の材料を入れて沸騰させる。梨とレモン汁を一緒に入れ沸騰したら中火で1分煮てから火を止め、蓋をして冷めるまで置き、冷蔵庫に入れる。

---fadeinpager---

梨とジンジャーのブッシュ・ド・ノエル
Bûche du noël  aux poires et gingembre

4883-211130-taste-of-paris.jpg

<材料 10cm×33㎝の型1個分>
薄力粉 100g
アーモンドパウダー 30g
ベーキングパウダー 小さじ1
卵 2個
砂糖 60g
溶かしバター(又は植物油) 50㎖
生クリーム(又は牛乳か豆乳) 50㎖
おろしショウガ 5g
ホワイトチョコ 100g
メイプルシロップ 大さじ3
ラム酒  大さじ2
*梨のシロップ煮

<作り方>
1.型に合わせてベーキングペーパーを敷く。
2.薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーを合わせてボールの中に振るっておく。
3.別のボールに、卵と砂糖を入れて泡だて器で混ぜ、溶かしバターを加えよく混ぜて乳化させる。さらに、生クリームとおろしショウガを加えて混ぜる。
4.2のボールの中心に3を注ぎながら入れて混ぜる。型の中に生地を流し込む。3cmくらいの高さから2~3度落として中の空気を抜く。
5.180℃で温めておいたオーブンに入れて20分ほど焼く。竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がり。オーブンペーパーを外して冷ます。
6.ホワイトチョコを包丁で細かく切る。耐熱ボウルに入れて、600wの電子レンジで1分加熱、取り出して混ぜ、さらに30秒加熱して混ぜ、完全に溶けるまで繰り返す。もしくは、50℃くらいで湯煎しながら混ぜて溶かす。(高温すぎるとホワイトチョコが分離するので注意)
7.ケーキの上にホワイトチョコをかけて、10分ほど置いてから、水気を切った梨のシロップ煮をのせる。梨の上にアニス(シロップ煮の飾り用2つ)を飾り、好みでメイプルシロップとラム酒を合わせたものをかける。

☆屋根に積もった雪のイメージでホワイトチョコをかけてみましたが、その代わりにマスカルポーネや生クリームをのせてもおいしい。梨のシロップ煮は1週間くらい日持ちするので、多めに作るのもよし。それぞれにアレンジして楽しんでください。

Sachiyo Harada/料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。近著に『LE B.A.-BA DE LA CUISINE “Ramen”』(Edition Marabout Hachette社 刊)がある。
Instagram : @haradasachiyo

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories