パリ、秋のマルシェ"梨とラムレーズンのケーキ"

パリは、もう秋。しだいに寒くなってきました。
週末、パリ市庁舎の裏手に立つマルシェへ。

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秋の花々の温かい色から元気をもらう。

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スモーキーな秋色の紫陽花が美しい。

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昼近くになって人だかりがしているのは、焼きたてのプレロティが香る総菜屋。

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もうシュークルートの季節。ホクホクと湯気が立つザワークラウトにそそられる。

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私の好きなパリ近郊農家のスタンド。

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いまは、ちょうど名残りの夏野菜と秋野菜の入れ替わりの時期。

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夏の間に愉しんだ露地物トマトもこれが最後。

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これからは根菜がおいしくなってくる。

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夏の終わりに収穫された立派な玉ネギ。こう寒くなってくるとオニオングラタンスープが食べたくなってくる。

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八百屋には秋のフルーツが満載。ブドウにプラム、イチジクも出始めた。

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シシリア島の甘く大粒のブドウが到来。

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夏の終わりから出てくるジューシーな梨Guyot(ギヨ)。

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旬があっという間に終わってしまう小さなプラム、ミラベルがまだありました。

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これもいま食べておきたい柔らかな生の白いんげん豆。手前はButternut(バターナッツかぼちゃ)。

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秋のごちそうキノコ、セップが出てきました!

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この秋から登場した新しい魚屋は、なかなか良し。

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久々にノルマンディーのムールもいいなあ。

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大西洋側の牡蛎の逸品Gillardeau(ジラルドー)がある! それに珍しい、南仏で獲れたテリーヌ貝も。

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天然ものや、高級海老Bouquet(ブーケ)まで揃ってる。

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チーズ屋には、熟成したコンテなどいろいろ。

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チーズを買えば、ワインも欲しくなって物色。

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ペリゴール地域の鶏肉専門店。

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お店の人がおすすめする新製品は、カリッとした衣を纏った胸肉のフライ。

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買い物帰りは、BHV裏のカフェでひと休み。街頭では、もうマスク姿をほとんど見かけなくなりました。

さて、今日は旬の梨を使って、ラム酒香る大人のケーキを作ってみました。

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■梨とラムレーズンのケーキ
Gâteau renversé aux poires et aux raisins sec avec rhum

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<分量20cmの型1個分>
梨(小さめ) 4個
レモン汁 大さじ1
薄力粉 100g
ベーキングパウダー 小さじ1
シナモン 少々
アーモンドパウダー 30g
卵 2個
きび糖 60g
溶かしバター 50g(もしくは、植物油50g)
牛乳(もしくは豆乳) 40cc
干しブドウ 60g
ラム酒 大さじ4

  1. 干しブドウにラム酒をかけてよく混ぜておく。
  2. 梨の皮をむいて、縦2等分に切り分けて、中の芯を取り除き、レモン汁を振りかけてからクッキングペーパーを敷いた型の中に中心から円形に並べておく。
  3. 薄力粉、ベーキングパウダー、アーモンドパウダー、シナモンを合わせて振るってボールに入れておく。
  4. 別のボールに、卵とキビ砂糖を入れて泡だて器で混ぜ、溶かしバターを加えよく混ぜて乳化させる。さらに、牛乳、を加えて混ぜる。
  5. ③のボールの中心に④を注ぎながら泡だて器で混ぜる。半量の干しブドウとラム酒も加える。粉っぽさがなくなったら、型に生地を流す。
  6. 180℃に温めておいたオーブンに入れて30分ほど焼く。竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がり。型から外して熱いうちに残りのレーズンとラム酒を合わせたものを上にのせる。

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☆アルコールが苦手な場合は、小鍋に残りのレーズンとラム酒を入れて沸騰させて火から下し、アルコールを飛ばしてからのせてください。

Marché Baudoyer 
マルシェ・ブードワイエ

1, Place Baudoyer 75004 Paris
メトロ)HÔTEL DE VILLE
営)12時30分~20時30分(水)
  8時~15時(土)
休)日~火、木・金
Sachiyo Harada/料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。近著に『LE B.A.-BA DE LA CUISINE “Ramen”』(Edition Marabout Hachette社 刊)がある。
Instagram : @haradasachiyo

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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