ノルマンディー6月のマルシェ『冷たい茄子のマリネでアペリティフを』

すっかり初夏の陽気、暑くなってきたパリからノルマンディー北の港町フェカンに行ってきました。パリよりも5~6℃気温が低いこの地は、いつも爽やかな海風が心地いい。

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さて、マルシェに向かう前に魚を探しに港へ。
なんと、フェカンのマルシェには魚屋が無いのですが、地元の人達にとって魚は漁師から直接買うものらしく、朝9時に着いたのに、もう行列ができていて品薄。漁師のおかみさんから、ブロ貝とカレイを。

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マルシェに到着してから、2年前に初めて来た時に気に入った農家のスタンドへ直行。どうよ!この壮観な眺め、大好物のラディッシュがモリモリで、いっきに気分が上がる上がる。

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鮮度、美味しさ、そしてお値段!もう言う事なしのうえに、とても感じの良い農家の人達。両肩、両手いっぱいに持てるだけ買ってしまいました。

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寒冷地のここでは、まだハウスものですが、今年の初物だという茄子も立派です。

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いちご、トマト、ピーマンにハーブなど、春から初夏にかけて出てくる苗は、インフレの影響で、家庭菜園が流行っているせいか人気のようす。

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数あるイチゴ農家の中でも、ここが一番。夜明けから摘んできたというものが飛ぶように売れていきます。

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貝と甲殻類専門スタンドは、11時前だというのに、山のように盛られていたムール貝や蟹が、ほぼ完売!訳はパリの半額以下のお値段でした。

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チーズのデパートには、カマンベールをはじめ、酪農王国ノルマンディーの特産が揃って。

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ここに来たら、やっぱりNeufchâtel(ヌシャテル)でしょう。ハート型のチーズは春草の風味豊か。そして、隣にある屋根付き市場の中で、酪農家の作る塩バターも買わないと!

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近隣の牧場で手作りしているシェーブル(ヤギのチーズ)は、ハーブや灰をまぶしたものが。
田舎のマルシェに来て楽しいのは、こういうローカルなものと作り手との出会い。

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こちらもローカルの醍醐味。ここから10キロの森で営むという養蜂家のRobart Hervéロバート・エルベさん。スタンドにあったのは、一番パワーがあるとされている“Miel de Fleurs de printemps”(ミエル・ド・フラー・ド・プランタン)春の花のハチミツ。これを、いつも探しているので、今日は運がいい。
お写真をお願いすると『ええ、ワタシ??』と、うれし恥ずかし…シャイで実直そうな佇まいに、ほのぼの。そして、このお値段も実直そのもので、ああ、もうひと瓶買っておけば良かったと後悔。

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りんご園で造っているシードルを『これはMillésiméミレジメ(ヴィンテージ)なのよ 』と説明してくれたのですが、シードルにもそういうものがあるとは知りませんでした。さすがは産地のこだわりですね。

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イタリアのマダムのお惣菜屋は、食材の取り合わせや彩がきれいでセンスがいい。次回試してみたい処。

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牛乳やヤギの乳に様々なフレーバーを混ぜた手作り石鹸、プレゼンが素敵です。

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前回もいろいろと買ってしまった手芸トラック。キッチュなボタンを見た途端に顔がゆるんでしまう。

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帰り道は、この街のランドマーク、リキュールのベネディクティンの醸造所を通って。

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コロナ禍の時期には閉まっていたカフェが再開。メニューを見るとベネディクティン尽くしで、なんともそそられる…次回の旅の楽しみが増えました。

パリに戻って、美味しい野菜たっぷりの食卓に大満足。今日は、茄子が出てくるといつも作っているマリネをご紹介します。

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茄子のマリネ
Aubergines marinées

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皿:  @atelier_aonoto

<材料2人分>
茄子 3~4本 (フランスサイズなら1本 )
オクラ 4本
ラディッシュ 6個
シソ 4~5枚
ニンニク 1片
オリーブオイル 適量

【マリネ液】
リンゴジュース 150ml
バルサミコ酢 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
ハチミツ 小さじ1
塩 小さじ1/2

☆食べるときに好みのスパイスを少々

<作り方>
1. 茄子を食べやすい大きさに切り分けて、皮に浅く切り込みを入れる。水に晒してからザルにあげて水切り。オクラは洗っておく。ラディッシュはスライサーで薄切り。ニンニクを薄切り。
2. フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかける。オイルに香りが移ったら取り除く。茄子を入れて皮目から中火にして焼く(途中でオイルを少し足しながら焼いてください)。茄子に火が通ってきたら、最後にオクラを入れて1分ほど焼く。
3. バットか大き目のタッパーなどに(ファスナー付のビニール袋でも)マリネ液を全て入れて混ぜ合わせる。焼き上がった茄子とオクラを熱いうちに入れて、常温で冷ましてから冷蔵庫へ。(ここで味見をしてから、しょうゆやハチミツを足す等々好みに調節してください)
4. (暑い時ならば)冷蔵庫でお皿を冷やしておいて、しそを敷いてから茄子とオクラを盛り付けて、ラディッシュを添える。
5. 最後に好みでスパイスを振りかける。

☆フランス、バスク地方のエスプレット村で作られている、名産品の赤唐辛子、ピーマン・エスプレットを使って“自家製七味唐辛子”を作ってみました。入れたものは、黒ゴマ、オレガノ、パセリ、
タイム、ジンジャーパウダーなど家にあったものを混ぜて。

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みりんの代わりにリンゴジュースを使っているのですが、酸味が爽やかで暑い時期でも食が進みます。
出来立ても美味しい、漬けて冷やすとさらに旨味アップで白ワインにもぴったりです!
初夏のアペロや前菜に是非お試しください。

Marché De Fécamp
マルシェ・ド・フェカン
Place du Général de Gaulle
76400 Fécamp
営)7時~20時(土)
Sachiyo Harada/料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。近著に『LE B.A.-BA DE LA CUISINE “Ramen”』(Edition Marabout Hachette社 刊)がある。
Instagram : @haradasachiyo

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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