夏のマルシェ"スイカのサラダでカラダを癒す"
おうちでパリの味 2023.08.07
ヴァカンス中のマルシェは閑散としているかと思えば、出かけているパリジャンにかわって、観光客で、それなりに賑わっています。
猛暑から一変、急に涼しくなって、少し暑さが恋しくなってきました。
八百屋で目に飛び込んできたのは、完熟のさくらんぼ。
夏は、なんといってもベリー類が豊富で、甘酸っぱいグロセイユがたっぷり。
フランボワーズ、ブラックカラントにイチゴ、赤いものが揃うとワクワクしてきます。
アプリコットも初夏から夏の間の愉しみ。そのままトーストにのせたり、リキュールと砂糖でサッと煮てシロップ漬けにしたのをデザートにします。
今年は、しばらく続いた猛暑のお陰でメロンが豊作なので、どのスタンドでもお得な様子。
そして、やっぱり夏にはスイカが欠かせない。乾いた体を潤して、夏バテに効果があるのもうれしい。
夏が旬の盛り、インゲンも美味しそうなので、たくさん買って来ました。
ヴァカンス中なので、さして期待もせずに魚屋を眺めていたら……
新鮮なサーディンが!これには、抗えません。
お向かいの肉屋に並んだ牛カルパッチョ。夏は、これにサラダを添えて、パンとワインがあれば、フランス人のディナーは完成。
レモン、ココナッツ、オレンジのケーキ、フォンダン(とろける)という名前に惹かれます。
花屋のスタンドには、バラが良い香りを放って。まだ季節が続く紫陽花も美しい。
今日は、毎年夏になったら作っているスイカとインゲンのサラダをご紹介します。
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スイカのサラダ
Salade de pastèque
スイカ 1/4個
インゲン 200g
ケッパー 大さじ1
パクチー又はパセリ 少々
ドレッシング
オリーブオイル 大さじ1
レモン汁 小さじ1
しょうゆ 小さじ1/2
塩 少々
<作り方>
1.インゲンを茹でる(もしくは電子レンジで3~4分加熱) 冷めたら、食べやすい大きさに切る。パクチーを切る。
2.スイカを食べやすい大きさに切り分ける。
3.小さな器にドレッシングの材料を混ぜ合わせる。
4.サラダボールに全ての材料を入れて、ドレッシングで和えたら出来上がり。
日本では、あまり馴染みのないスイカのサラダですが、フランスでは、ギリシャ風サラダとしてフェッタチーズを入れたものがポピュラ―です。
暑さで火照ったカラダを癒してくれるスイカで、こんな一品を是非試してみてください。
Place Maubert Mitualité
営)水・土 8時~13時
メトロ)Maubert Mitualité駅下車
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。近著に『LE B.A.-BA DE LA CUISINE “Ramen”』(Edition Marabout Hachette社 刊)がある。
Instagram : @haradasachiyo
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo