シャンパーニュ地方でぶどう狩り その2
おうちでパリの味 2009.10.13
太陽に向かって広がるぶどう畑を下りながら、摘み残しのぶどうを食べてみる・・・甘い、いい気分。
この幸せの素、白ぶどうはChardonnay種,黒ぶどうはPinot noir種。
友がぶどうの収穫中に撮った写真を見ると・・・
Photo:Bertrand Tixier
早朝から作業が始まる。畑の裾野に漂う朝靄がうつくしい
Photo:Bertrand Tixier
摘みたてのシャルドネ
Photo:Bertrand Tixier
無農薬シャンパーニュ造りに取り組んでいるChristopheさん。贅沢なロゼ・シャンパーニュもここでは、コップ酒?ああ!羨ましい大盤振る舞いだこと
村の中心にある、ゴシックとロマネスク様式が交じった教会
それからマルヌ川のほとりでくるみの木を探す。丸い実がたわわになっているので、しばし夢中になる。
近くには、キャンプをしながら、川に釣り糸を垂れる人・・・田舎はいいなあ。
それから、牧場の近くにある秘密の桃の木を見に行ったり、どんぐりの木を見たり・・・ただ、ひたすらのどか。
フランスには、Randonnée(ハイキング、遠出)といって、田園を歩き回るのが大好きな人が多い。この日も緑の中を歩いて、話して・・・
野や山を駆け巡って、一日中遊んだ子供の頃の楽しかった思い出、自分が過ごした濃密な時間・・・こうして自然の中にいると、今もその頃のままの喜びが湧いてくる・・・と語る、この汚れを知らない清廉な様子の友は、我が憧れの詩人"大手拓次"のようです。
ぶどう狩りならぬ"くるみ狩り"は大収穫で、パリに持ち帰って、翌日すぐに皮を剥く。ナイフで半分に割るとローズマリーのような青い香りが部屋中に広がって、昨日の太陽の匂いも蘇ってくる。
ざるに広げたくるみは、窓辺で乾燥させて・・・くるみ味噌?お菓子?と考え中
お土産に頂いたChristopheさんのシャンパーニュをくるみのお料理に合わせるのが楽しみ。
シャンパーニュで一番美しいサイト!と、友のお墨付き。なるほど、アーティトによるメイキングビデオが面白い。
www.champagne-roederer.com/
来年こそは、ヴァンダンジュ(ぶどうの収穫)に行くつもりです!!

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo