"ココロの栄養=美しきもの+面白きもの"
おうちでパリの味 2008.11.06
「忙しい」とは、心が亡びると書く...と聞いて、ゾッとして...
そういえば、東京では本当に亡びていたなあ、としみじみ。
パリに来てからの楽しみのひとつは、ギャラリー巡り。
家に居て、ちょっとぐつぐつしてくると、ぱっと飛び出して
"目と心を潤おしてくれるもの、綺麗で嬉しくなるのも"
を探して近所のギャラリーに。
ブームですね。ここ数年でマレにも随分増えました。
今週、FIACに行って来ました。
これは、アートのパリコレ...
年に一度、世界中のギャラリーがパリに集結、
NY、ロンドン、ミラノ、北欧、ブラジル、東京、北京...
アートの今、息吹を感じる事ができる場所。
モダンアートの解釈は色々だと思うけれど、
難しい事は抜きにして、心で見る・感じるようにしています。
そう、子供の様に...好き!きれい!おもしろい!
と感じるものに吸い付いていく...もう、それは楽しい時間です。
食がテーマのもの、私の夢のキッチンを飾りたいもの、
というテーマで写真を撮ってみました。
シャンゼリゼのグラン・パレのFIAC会場
「knife&fork2008」ClausGoedicke
(ドイツ、ケルンのギャラリーから)
Yarisal&Kublitz (イタリア、プラート)
2分おきに上のおもりが落ちてきてケチャップが飛び出す仕掛け。マン・レイを思い出す。
ディオールのキッチン・タオル (パリ)
ワイン・ボトルのオブジェ (パリ)
カマンベール・チーズの箱、トイレット・ペーパーの芯、割り箸などでできている、エコ・アート?(アムステルダム)
「I love film,I love hot piments too」
Robert Filliou 1972 (NY)
ポテト・チップスのオベリスク。
Gabriele・Picco (ミラノ)
毎年、ブリュッセルのギャラリーから出品されているAndrea Branziの白樺のお道具。好きです!いつかこれを使って、シャルロット・ペリアンのテーブルの上でお茶会をしてみたい。
キッチンにこんな棚があったら楽しい。
キッチュ・こわい絵、ストーリーに引き込まれて、見る人の行列が。
家のキッチンの壁はこれ!
イスラエルのアーティスト、Sigalit Landauの塩の結晶の紋様が美しいランプ。
毛布のぞうさん、口が掃除機!!
ルーブルの中庭、グラン・パレと2つの会場を6時間ほど歩いて、
飽きることなく見続けて、命の洗濯をして来ました。

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo