鮮やかな手つきで次々に仕上がっていく、美しいマカロン。
熟練した職人の技とフレッシュな感性。

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金箔を散らした優雅なマカロン。

これらは、先日、お知らせした日本応援、お菓子販売チャリティー『Labo Love Japan』の為のもの。

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"Tobago"ココナツベースの焼き菓子にグレープフルーツのジュレ(写真右)。

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"Choco Cherry"チョコレート・ケーキにブラックチェリーのジュレとフルーツケーキ。

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パッケージに入ったマカロン。

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この企画の発案者・松谷治代さんとシェフNicola Bussin氏がラボに籠って、日本を想いながら黙々と作業を続けています。

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シェフが日本で見つけたという中心に穴の開いた口金で、バタークリームを絞り、真ん中にはパイナップルピュレをベースにオレンジリキュールを効かせたジュレを。

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バタークリームを作る治代さん(写真右)。

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ジュレを混ぜるシェフ。パッケージ、梱包は、私たちの仕事。

そして今回の取り組みに参加している、パリや沢山の地方で活躍する日本人・フランス人パティシエたちも皆同じ気持ちです。

震災以来、毎日、テレビやニュースを見ながら何日も泣いて過ごした後、「このままでは居られない。何かできることは無いものか?」と悶々と過ごしていた頃、友人の治代さん、フードライターの三富千秋さん、製菓材料輸出商社の筒井アントニさんたちが始めた活動を知り、お手伝いとして参加させて貰うことにしました。

先日、26日の販売会の模様は、こちらをご覧ください。
labolovejapon.blogspot.com
問) japan.patissiers@gmail.com

その際に接客をしていると、「がんばってね! ありがとう!」と声を掛けてくださる方、大きなお札を出して、「お釣りは要りませんよ」と、にっこり微笑んで下さる方・・・みなさんの気持ちが込められた大切なお金。今まで、これ程にお金の重みを感じたことは無かったかも。

更に、うれしい事がたくさん有りました。

この活動を耳にした農家のご夫婦が、田舎からわざわざ車を飛ばして、「これも、是非売って、募金にしてちょうだい!」と、産みたての新鮮な卵を届けてくださったり、シャンパーニュ地方の領主さまが、自家製シャンパーニュを提供・・・と、温かい情けを感じて、感激していました。

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どの人も、"人の為に自分が何かできることの喜び"に溢れてる。

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祈りを込めて、千羽鶴を折る。

とっても胸が熱くなったのは、お財布を握りしめて行列に並んでくれた小さな子供たち。

今まで、大切に貯めてきた僅かなおこづかいを惜しげもなく使おうとしてくれるので、「いいの? いいの? 本当に使っちゃってもいいの?」と、聞くと、どの子も決心したように黙ってコクンと頷き、真剣にお菓子を選んでいます。

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そして、後日、お菓子を買いに来てくれた友人たちが一様に、「本当に美味しかった!」「みんな凄く喜んで感謝していたよ!」という感想を寄せてくれたこと。

レベルの高いパティシェさんたちの実力と、日本を想う気持ち、愛で、一層美味しさが増したのだと思います。

自分たちの毎日の重労働の合間に、懸命にお菓子を作るのは、日本で苦しんでいるあの人たちが居るから・・・だから、がんばれる。

それぞれが自分の能力や才能を発揮して、"活かし生かされてる"

こうして元気を貰いながら、しばらくは、この活動を応援し続けたいと思っています。

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がんばれ! シェフたち。

■次回のチャリティーのお知らせ

●4月1日(金) 18時~ The Family Market 
12,rue Jean Macé 75011 Paris
www.the-family-market.com

●4月2日(土) 12時30分~16時
Association Culturelle Franco-Japonaise de Tenri
8-12,rue Bertin Poirée 75001 Paris
www.tenri-paris.com

●4月2日(土) 17時~ Spree
16,rue la Vieuville 75018 Paris
www.spree.fr

フランスに在住の皆様のお越しをお待ちしております。

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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