パリパリの皮がおいしい、 ローストチキンの焼きリンゴ添え。
ホームパーティレシピ 2020.12.11
南仏・エクサンプロバンスに住む友人宅に遊びに行った際、用意してもらった鶏の丸焼きが、驚きの美味しさでした。皮が北京ダックのようにパリパリ、中はふんわりジューシーで、塩味もしっかり染み込んでいます。
レシピを教えてもらったところ、あまりにシンプルでびっくり。ポイントは、鶏肉をしっかり常温に戻すこと、鶏肉と調味料(塩・砂糖・オリーブオイル)で丁寧に1分ほどマッサージしてあげること(味をしっかりなじませるため)、オーブンで焼き上げている間に、何度か鶏皮にオイルを回しかけることだそうです(皮をパリパリに仕上げるため)。
手軽に作れるよう、鶏の丸焼きでなく骨付き鶏モモ肉を使ってアレンジしてみました。お肉とともにオーブンで焼いたリンゴは、鶏肉に添えていただきます。
料理教室でも毎年お伝えするマストレシピで「おいしい!」の声を聞くことのできる一品です。普段はもちろん、年末年始のパーティシーズンに向け、レシピをご活用いただけたらうれしいです。
★ローストチキン・焼きリンゴ添え★
【材料】
骨付き鶏モモ肉 2本(1本250g)
塩(またはハーブ塩) 小さじ2/3
砂糖 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ1
ニンニク 2片〜
リンゴ(小) 1ケ
【作り方】
- 下準備:鶏モモ肉を冷蔵庫から取り出し、しっかり常温に戻しておく。リンゴを4等分し芯を取り除く(皮は残しておく)。リンゴをアルミに包んでおく。ニンニクの皮を取り除き、マッチ棒のように細長く切っておく。オーブンを200℃の余熱で温めておく。
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鶏肉を準備する:鶏モモ肉の骨に沿って斜めに包丁の先を入れ、1cmほどの切り込みを入れる。切り込みに準備しておいたニンニクを詰める。できるだけたくさんのニンニクを詰められるよう、可能な限り切り込みを作り、ニンニクを詰めていく(ニンニクが肉から飛び出ていると焦げるのでしっかりと中まで詰める)。鶏肉をひっくり返し、裏面も同じ作業をしていく。
- 揉み込む:ビニール袋に塩、砂糖、オリーブオイルを入れ、ビニール袋の外側から全体を指で混ぜ合わせる。鶏肉を入れる。調味料が鶏肉全体になじむよう1分以上しっかり丁寧に揉み込む。
- 耐熱皿に3の肉をおく(皮目を上にする)。
- 4とアルミに包んだリンゴをオーブンに入れ、1時間ほど焼いていく。皮をパリパリに仕上げるため、20分毎に鶏肉に大さじ1のオリーブオイル(分量外)をかける。
- 鶏肉がこんがりキツネ色に仕上がったらオーブンから取り出し、鶏肉とリンゴをお皿に盛り付ける。チキンを食べる際、焼きリンゴと一緒にいただく。
【ポイント】
- 鶏モモ肉をしっかりと常温に戻すこと、塩が鶏肉になじむよう丁寧に1分以上揉み込んでください。
- 写真はリンゴに加え、カリフラワーを添えました。小房に切り分けたカリフラワーをボウルに入れ、塩コショウとオリーブオイルを加え丁寧に和えてから、鶏肉が焼き上がる30分前くらいにオーブンに入れて焼きました。カリフラワーにじっくりと火を入れることで野菜の甘みが引き立ちます。カリフラワーの代わりにニンジンやズッキーニ、レンコンなどの野菜をローストしてもとってもおいしいです。ポイントは、野菜をオリーブオイルでしっかり和えることです。野菜にオリーブオイルをコーティングすることで、野菜の水分が奪われることなくジューシーに仕上がります。野菜の大きさや種類により、火入れ時間が異なります。焦げそうな場合は、途中でアルミをかぶせるなど臨機応変に対応してください。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5