スパイス香る、大人のクレームブリュレ。

先日入ったカフェで、スペキュロス風味のクレームブリュレをオーダーしました。

表面のほろ苦いカラメルをスプーンでパリッと割ってからいただきます。トロッと濃厚な味わいに加え、スペキュロスのシナモンやカルダモンといったスパイシーさも口に広がり、いつもと異なる味わいにときめきました。

お店では、うつわの底にスペキュロスクリームをひき、クレームブリュレと二層に仕上げていたのですが、私は手に入りやすいビスケットタイプを使って作ってみました。

クレームブリュレのミルクを含んだスペキュロスは、焼きあがるとフワッと優しい食感に変化します。スパイスの香りが全体にも広がり、より深い味わいに仕上がりました。クレームブリュレの甘さを控え目にした分、スペキュロスの甘みも生かされて、カフェでいただいたものより上品な味わいに仕上がった気がします。

ビスケットを使ったのでクレームブリュレの生地を注ぐと、どうしても浮いてきてしまい、焼き上がりの表面は100%良い見た目とはいえません。ただ、仕上げとして表面にグラニュー糖を全体にまぶしバーナーで焼きつけるので、スペキュロスが目立たなくなり、カラメルがおいしさを引き立てます。また、写真のようにフルーツを添えていただければ、華やかさが加わります。

スペキュロス好きな方はぜひ試していただけたらうれしいです。

---fadeinpager---

aoumi-01-230904.jpg

★スペキュロス入り クレームブリュレ★

直径約18cmの耐熱皿

【材料】
卵黄   3ケ
動物性生クリーム 200ml
牛乳   50ml+50ml
砂糖   30g
グラニュー糖(表面用) 大さじ2
スペキュロス  5枚 
*ガスバーナー

【作り方】
1.  オーブンを120度に設定しておく。耐熱皿に牛乳50mlを入れ、スペキュロスを並べる。
2.  ボウルに卵黄と砂糖を合わせ、泡立て器で濃いマヨネーズ色になるまでよく混ぜる。
3.  残りの牛乳50mlと生クリームを鍋に入れ、沸騰寸前まで弱火でじっくり温める。
4.  2に3を少しずつ注ぎ、混ぜ合わせていく。
5.  茶漉しでコシながら1の耐熱皿に4を注ぐ。
6.  バットに5をのせ5の半分の高さまで水を注ぐ。
7.  120度で60分火を入れていく。
8.  オーブンから取り出す。粗熱がとれたら冷蔵庫で十分冷やす(1時間以上)。
9.  食べる寸前に、クレームブリュレの表面全体に砂糖をまんべんなく広げ、ガスバーナーでしっかり焦がしていく。お好みでフルーツを添える。

【ポイント】
・牛乳や生クリームは、加熱し過ぎると分離してしまう可能性があるので気をつけてください。
・仕上げのグラニュー糖は食べる直前にバーナーで炙ると表面のパリパリを十分に楽しめます。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories