きれいなグリーンで春を先取り!「芽キャベツのキッシュ」
ホームパーティレシピ 2015.02.19
先日のホームパーティのお手土産でいただいた「モン・ドール」。
8/15から3/15のみ生産される季節限定のフランスチーズです。日本には9月下旬くらいから入荷され始め、寒い時期にのみ販売されている印象です。
トロトロに柔らかいチーズなのでスプーンですくっていただきます。芳醇で優しいクリーミーな口当たり。結構大きなチーズなのでパーティーでみんなで楽しむのがおすすめです。あまりのおいしさに、全員感動する事間違いなしですよ。
もともとはフランス人が一番好きなチーズといわれているコンテを作った後、残ったミルクから作られていたモン・ドール。コンテとモン・ドールの意外な接点に驚かされます。
学生時代、これらのチーズの生産地、フランシュコンテ地方に留学していました。小さな村のチーズ工房に連れて行ってもらい、その奥深い味わいに感動したのを今でも鮮明に覚えています。
モン・ドールは、常温に戻し中身をトロトロにしてからいただきます。上部の外皮は食べず、ナイフでぐるりと一周切り込みを入れ、皮を剥がして取り除きます。クリーミーな中身をスプーンですくってバゲットにのせていただきます。半分以上食べたら木箱ごとアルミで包みトースターやオーブンで火を入れると、また違った風味を楽しめます。
さて。
今週のレシピは「芽キャベツのキッシュ」。
可愛らしいコロンとした小さな形と春らしいグリーンの色合いを生かして春のキッシュにしてみました。芽キャベツの甘みとほろ苦さが、ベーコンのコクとマッチします。
芽キャベツの代わりにプチトマトを丸ごと敷き詰めてもとっても可愛く仕上がりますよ。
★芽キャベツのキッシュ★
芽キャベツは普通のキャベツよりビタミンを3倍含んでいるそうです。程よい塩加減の熱湯で茹でた芽キャベツは甘みがギュッと詰まっています。
【材料】(2人分)
長方形パイシート 約1枚
芽キャベツ 4ケ
バター 少々(耐熱皿に塗る用)
小麦粉 少々(耐熱皿に塗る用)
エキストラバージンオリーブオイル 少々(芽キャベツにかける用)
•アパレイユ(よく混ぜておく)
全卵 1ケ
生クリーム 100cc
塩 小さじ1/4
砂糖 小さじ1/2
白こしょう 少々
ベーコンの刻み 30g
【必要なもの】
20cmの耐熱皿
【作り方】
1. 耐熱皿(20cm)にバターをぬり軽く小麦粉をふっておく(余分な小麦粉は捨てる)。
2. 軽く伸ばし、フォークでピケをした(穴をあけた)パイシートを1の耐熱皿に優しく敷き、一度冷蔵庫で休ませる(5分以上)。
3. 程よい塩加減の熱湯で芽キャベツ(4ヶ)を約3分茹でたら、氷水にとり粗熱をとり水気をとっておく。
4. オーブンでパイを空焼きし(180度で10分程)粗熱がとれたら、よく混ぜておいたアパレイユを流し入れ、半分にカットした3の芽キャベツを並べる。芽キャベツに軽くオリーブオイルをかけ200℃で20分程焼く。
5. 少し冷ましてからいただく(熱過ぎると切り分けにくい)。
【ポイント】
•芽キャベツや器の大きさによって芽キャベツの数を調整してください。
•芽キャベツの代わりにプチトマトを使ってもOK。可愛いです。
•1の工程は必ず行ってください。省くと、取り分けにくくなります。
•2の工程を省くと、パイが膨らみ過ぎてしまう可能性があります。
•芽キャベツにエキストラバージンオリーブオイルを軽くかけてから焼くのがおすすめ。乾燥を防ぐし、色よく焼き上がります。
•オーブンによって焼き加減が異なります。おいしそうな焼き色が付き、アパレイユに火が入るまで焼いてください。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5