フランク ミュラー、古きよき20世紀へのノスタルジーをこめて。

いいモノ語り 2020.10.14

時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、フランク ミュラーの時計の話をお届けします。

file : 006 
FRANCK MULLER
LONG ISLAND

200914-iimonokatari-vol06-01.jpg「ロングアイランド マザー オブ パール」(32.5×23㎜、18KPG×マザーオブパール、クォーツ、クロコダイルストラップ)¥1,573,000/フランク ミュラー(フランク ミュラー ウォッチランド東京)

狂騒の20年代と呼ばれた1920年代は、生活のすべてが移り変わった激動の時。ロングドレスや馬車の日常から、軽快なワンピースに身を包み、クルマを颯爽と駆るモダンな日常へと、ライフスタイルは劇的に変化した。映画『華麗なるギャツビー』は、まさにその時代の、ニューヨーク郊外の高級住宅地ロングアイランドを舞台にしてドラマを展開。アールデコ様式のファッションが次々と登場しては、観る人を狂騒の20年代に引き込んでいった。

フランク ミュラーの「ロングアイランド」は、そんな20年代に流行したアートムーブメント、ノヴェチェントのスタイルをベースに、直線的なアールデコのエッセンスを加えて仕上げた名作ウォッチコレクション。印象的なレクタンギュラー(長方形)のフォルムは、長々としたロングアイランドの地形を思わせる。文字盤には、ヴィンテージ感たっぷりのビザン数字。20世紀初頭のアンティークウォッチに使われていた数字を、時計師フランク・ミュラー自らがグラフィカルにアレンジしたオリジナルな字体となっている。

20年代は、女性たちが続々と腕時計を着け始めた時代。モダンに進化したライフスタイルやファッションに、昔ながらの懐中時計はもう似合わなかったからだ。ロングアイランドのリッチピープルが着けていた腕時計も、もしかしたらこんなスタイリッシュなスイスメイドだったのかもしれない。

*「フィガロジャポン」2018年7月号より抜粋

●問い合わせ先:
フランク ミュラー ウォッチランド東京
tel:03-3549-1949
https://franckmuller-japan.com

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photo : SHINMEI (SEPT), stylisme : YUUKA MARUYAMA (MAKIURA OFFICE), texte: KEIKO HOMMA

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