チューダーのカラーフェイスの腕時計で、巡る季節に思いを馳せて。
Love it ! 2025.09.16
編集者たちが見つけたお気に入りの逸品を紹介する連載。今回は、チューダーの「ブラックベイ 54」について、編集HDが語ります。
カラーフェイスの腕時計と四季を巡る。
暮らしを豊かにするには、まず季節の移ろいを感じることが大切だと思っている。フィガロ編集部では現在、夏の猛暑のなかファーコートの撮影をしていたり、ほどよいタイミングで読者に新しい季節を感じていただけるよう、季節を先取りして記事を仕込む。そうした慌ただしい日々が続くと、四季の変化は目の前を通り過ぎ、いま自分がどの季節を生きているのか、ふっとわからなくなることがある。そんな時に目に飛び込んだ「ブラックベイ 54 "ラグーンブルー"」。強い日差しを受けて煌めく水面のようなフェイスを見た瞬間、海沿いの小さな町の美しい湾岸線が目の前に広がり、開放的な風が心を吹き抜けた。
爽やかな白のインデックスは、チューダーの初代 ダイバーズウォッチ、サブマリーナーRef. 7922の意匠を踏襲。時分針にロジウムプレートを、秒針にはロジウムプレート仕上げのブロンズを採用。なめらかな着け心地の5列のリンクブレスレットは、チューダー独自の"T-fit"クラスプが採用され、工具不要で2mm単位で調整でき、最大8mmも伸縮する。時計「ブラックベイ 54」(SS、φ37mm、自動巻き)¥619,300/チューダー(日本ロレックス/チューダー)
毎日身に着けるアイテムは、主張の少ないベーシックカラーを選びがちだ。でも、忙しない日常だからこそ、手元には季節を告げる遊び心を楽しむ余裕が大人には必要なのではないか。ドーム型のダイヤルに施されているのは"シャルミーユ仕上げ"技法。この装飾技法は無数の交差する繊細な線や溝によって砂のようにも漣のようにも見える独特の質感を生み出し、静かな反射を引き立てる。プレイフルでありながら職人技が際立つ点も魅力だ。衣替えするように時計のフェイスカラーも変えていきたい。秋はどんな色に心が動かされるのだろう。密かな季節の嗜みを見つけてしまった。(編集HD)
「ブラックベイ 54 "ラグーンブルー"」を身に着けたのは、サラ・ヒリニ。ニュージーランド代表の女子ラグビー選手としてキャプテンを務め、現在日本でもプレー中だ。今年、これまでの経験をもとに女性のリーダーシップやスポーツ参加の推進に力を注ぐ「ヒリニ・ラグビー・アカデミー」を発足し、チューダーも活動をサポートしている。
限定モデルなども揃う日本最大のブティック。2階のラウンジではゆったりと寛ぎながら時計を選べる。
*「フィガロジャポン」2025年10月号より抜粋